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異世界歴史学研究調査事務所

ローレット・オリエンテーション:美味しい珈琲を

 応接室の扉を開ければ、普段より幾分髪を整え不精髭を剃った男が出迎える。傍らには様々な種類の焙煎済み珈琲豆やらインスタントの粉やらコーヒーミルやらコーヒードリッパーやらコーヒーサイフォンやら。後ペーパーフィルターとかカップとかがいっぱい。砂糖壷にミルクの入った水差しもある。

「大した持て成しは出来んがね。まあ、珈琲の一杯位は出すさ」

 肩を竦め、薄く笑う。

「但しセルフサービスだ。好きな材料と道具を使って自分で淹れると良い」

 クズである。

「あ、上手く淹れれたら俺にもくれ」

 そして図々しい。

・一言のみOK。
・RPしてもOK。
・淹れた珈琲を駄目中年に与えると。よろこびます。
・与えないと。かなしみます。

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(伸びをして)
くぁ……
ふう。終わった終わった。できるかぎり楽できるように知恵を回したつもりだったが、やはり客が来る限りはなんなりとする事があるものだな。
まあ、それもこれで終わり。
働いた分暫くはサボ……もとい、休息を取って英気を養うとしよう。よし、そうしよう!
(ぐっと拳を握ってそう宣言し)




……まあ、その前に先ず片づけだが。
(大量の豆の残りと器具の山を振り返って背中を煤けさせた)

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