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異世界歴史学研究調査事務所

ローレット・オリエンテーション:美味しい珈琲を

 応接室の扉を開ければ、普段より幾分髪を整え不精髭を剃った男が出迎える。傍らには様々な種類の焙煎済み珈琲豆やらインスタントの粉やらコーヒーミルやらコーヒードリッパーやらコーヒーサイフォンやら。後ペーパーフィルターとかカップとかがいっぱい。砂糖壷にミルクの入った水差しもある。

「大した持て成しは出来んがね。まあ、珈琲の一杯位は出すさ」

 肩を竦め、薄く笑う。

「但しセルフサービスだ。好きな材料と道具を使って自分で淹れると良い」

 クズである。

「あ、上手く淹れれたら俺にもくれ」

 そして図々しい。

・一言のみOK。
・RPしてもOK。
・淹れた珈琲を駄目中年に与えると。よろこびます。
・与えないと。かなしみます。

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(コーヒーを受け取り、こちらもクイと煽って)
……苦さノ中に香ばしサ。そレから、ほノかな甘ミと酸味。
とテも奥深イ味わいデす。コレが本物のコーヒーですカ……

挑戦を肯定シてもらエるのは嬉しいコトです。
ワタシは、カラかラ、空回リも無駄だトは思いマセン。
空ッぽのミルでも、初メて回すのは楽しカったですかラ。

ワタシが作ッたコーヒー(?)は、水をやッたら良い匂イがしまシた。
乾かセば、もウ一度使えマすかネ?コレはコレで、楽しミ方はあリそうでス。

……さてト。まタ、遊びに来まスね。
素敵なオリエンテーション、どウもアりがとうゴざいマしタ。

(空になったカップとインスタントコーヒーの鉢植えを残し、満足げな様子で事務所を出る)

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