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異世界歴史学研究調査事務所

ローレット・オリエンテーション:美味しい珈琲を

 応接室の扉を開ければ、普段より幾分髪を整え不精髭を剃った男が出迎える。傍らには様々な種類の焙煎済み珈琲豆やらインスタントの粉やらコーヒーミルやらコーヒードリッパーやらコーヒーサイフォンやら。後ペーパーフィルターとかカップとかがいっぱい。砂糖壷にミルクの入った水差しもある。

「大した持て成しは出来んがね。まあ、珈琲の一杯位は出すさ」

 肩を竦め、薄く笑う。

「但しセルフサービスだ。好きな材料と道具を使って自分で淹れると良い」

 クズである。

「あ、上手く淹れれたら俺にもくれ」

 そして図々しい。

・一言のみOK。
・RPしてもOK。
・淹れた珈琲を駄目中年に与えると。よろこびます。
・与えないと。かなしみます。

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えエと、コーヒーを淹れル?
ヨく分かリませんガ、何ラかの能力を測る試験なノかもしれマせん。ヤってみまショう。

クる、くル。ミル、見ル。初メて見る道具ばカりデす。
(恐る恐るミルを回してみる。サイフォンは壊してしまいそうで触れない)

こレは種。こッちのは土ですネ。
あァ、丁度良イ器もあリまシた。
(ドリッパーにインスタントコーヒーを入れ、中にコーヒー豆を埋める。そこにポットで水をやる)

(やることが無くなったので、もう一度ミルを回してみる)

(とりあえずミルクを飲む)

(全くコーヒーが出来る気配はない)

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