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異世界歴史学研究調査事務所

ローレット・オリエンテーション:美味しい珈琲を

 応接室の扉を開ければ、普段より幾分髪を整え不精髭を剃った男が出迎える。傍らには様々な種類の焙煎済み珈琲豆やらインスタントの粉やらコーヒーミルやらコーヒードリッパーやらコーヒーサイフォンやら。後ペーパーフィルターとかカップとかがいっぱい。砂糖壷にミルクの入った水差しもある。

「大した持て成しは出来んがね。まあ、珈琲の一杯位は出すさ」

 肩を竦め、薄く笑う。

「但しセルフサービスだ。好きな材料と道具を使って自分で淹れると良い」

 クズである。

「あ、上手く淹れれたら俺にもくれ」

 そして図々しい。

・一言のみOK。
・RPしてもOK。
・淹れた珈琲を駄目中年に与えると。よろこびます。
・与えないと。かなしみます。

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>ケーナ
(ジャリジャリ砂糖を咀嚼しながら)
君、それ先輩方に担がれてたんじゃないか?
伝統は伝統でも後輩にホラを吹き込む系のジョーク系の伝統も良く聞くしなあ……
(ズバリ言ってしまう気遣い不足のアラフォー)

ケーナ君か。聞いてる限りじゃ官憲の類だったのかね。もしこっちでもそう言う職に就くつもりなら、是非俺には御目こぼし多めでお願いしたい所だね。
……あー、いや、一杯で充分だ。心遣いだけもらうよ。
最近、甘い物取り過ぎると口の中がエグくなるんだよ。……若い頃は平気だった気がするんだけどなー。やっぱこれも年のせいかなー……(遠い目)

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