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異世界歴史学研究調査事務所
(扉の横に歩み、カタリヤの歩に合わせて戸を開けて)
ああ、何時でも歓迎しよう。
どうか君に変わらぬ健勝と幸運を、カタリヤ。ではまた。
(そうして去るカタリヤを少し見送ってから、音をたてぬ様に柔らかく扉を閉めた)
ああ、何時でも歓迎しよう。
どうか君に変わらぬ健勝と幸運を、カタリヤ。ではまた。
(そうして去るカタリヤを少し見送ってから、音をたてぬ様に柔らかく扉を閉めた)
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例えば、己の伝記を書かせるのに大枚をはたきそうな金持ちの上客であれば、男は部屋を改めて整え、不精髭を剃り、髪の毛をキッチリ撫でつけて出迎えるだろう。
だがそう言った上物の依頼客は事前の予約が必須としている。『忙しい≒凄い繁盛してますよ』アピールをする為にもそこは徹底しているし、そもそもそう言う類の客は普通事前に連絡か人を寄越すのでどの道飛び込みはほぼあり得ない。
よって、平時の応接室はつまり、男や男に近しい者にとってはのんべんだらりだらけるための休憩スペースに他ならないのである。