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異世界歴史学研究調査事務所
混沌生まれなら戻ることも出来るでしょうけど、旅人は確かにそうよね……
ふふ、そういう愚痴に貴方のような「専門家」の聞き手がいる、というのは……救われる人もいるわね、きっと。
(そこが主軸じゃないにしても、と付け足して、カップを傾ける)
……幻想の内情は結構キナ臭いって評判だもの、ね。
(嫌でも。……そう零す顔をじっと見つめて)
ま、お互い上手いコト立ち回りましょ?
言ってないわよモノワスレなんて。
(苦笑いしながらひらりと片手を振り)
ご自身で思ってらっしゃるほど老齢には見えないわよ、J。安心して?
(……その原因は時折見せるこういう落ち着きの無さなのだが、それは言うまい)
ふふ、そういう愚痴に貴方のような「専門家」の聞き手がいる、というのは……救われる人もいるわね、きっと。
(そこが主軸じゃないにしても、と付け足して、カップを傾ける)
……幻想の内情は結構キナ臭いって評判だもの、ね。
(嫌でも。……そう零す顔をじっと見つめて)
ま、お互い上手いコト立ち回りましょ?
言ってないわよモノワスレなんて。
(苦笑いしながらひらりと片手を振り)
ご自身で思ってらっしゃるほど老齢には見えないわよ、J。安心して?
(……その原因は時折見せるこういう落ち着きの無さなのだが、それは言うまい)
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例えば、己の伝記を書かせるのに大枚をはたきそうな金持ちの上客であれば、男は部屋を改めて整え、不精髭を剃り、髪の毛をキッチリ撫でつけて出迎えるだろう。
だがそう言った上物の依頼客は事前の予約が必須としている。『忙しい≒凄い繁盛してますよ』アピールをする為にもそこは徹底しているし、そもそもそう言う類の客は普通事前に連絡か人を寄越すのでどの道飛び込みはほぼあり得ない。
よって、平時の応接室はつまり、男や男に近しい者にとってはのんべんだらりだらけるための休憩スペースに他ならないのである。