ギルドスレッド
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遥か夏のカプリチオ
>エクスマリアさん、リサさん
よろしくお願いします!
>クワガタ
買い取れないほど妙な変異……? とても気になりますけど、皆さんの反応からしてろくなことにならない気がしますね……うん、ワタシハナニモキイテイマセン(目を逸らしながら)
よろしくお願いします!
>クワガタ
買い取れないほど妙な変異……? とても気になりますけど、皆さんの反応からしてろくなことにならない気がしますね……うん、ワタシハナニモキイテイマセン(目を逸らしながら)
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「どうかなと言われても」
柊木 涼花、という。漫画であれば『どこにでも居るような』なんて形容詞を付けられるような、要するに見目の整った少女である。
涼花には記憶がない。ということはもちろん行く宛もない。そんな中で見つけたとあるギルド。社交の挨拶として、ありきたりに言葉を言ったのだ。
「右も左もわからないようなものですが」と。
そしたらなんかギルドオーナーを名乗る謎の生き物が上記のようなことを言い出した。ふざけたやつである。
「それで」
「うん」
「出たいんですが」
「うん、無理」
「……無理?」
「そう、永遠に続く廊下だから」
涼花は可愛そうなものを見る目をする。空想と現実の区別がつかなくなったものを見る目だ。だがしかし、現実として彼女が今立っているところを見回してみれば、終点が見えないほどに長く続く廊下があるだけだ。
廊下であれば、途中に扉があっても良さそうなものだが、そのようなものは一切目に入らない。
「右と左にはなにもないよ、右も左も分からないから」
「言葉の綾って言葉を知らない人ですか?」
知らない人だったかもしれない。だがしかし、ここは知らない人にはついていってはいけないという禁を破った己の迂闊を呪ってほしい。
「で」
「……なに?」
「どうやって出るんですか、ここから」
「あぁ、それはね」
愚かな生き物はそこでとても絵になるほほ笑みを浮かべた。
「前だけを見て歩くことをやめなければ、いつか行く先が見つかるんだよ」
「良いこと言った風になるのやめてくれません?」
結局、壁を蹴破って脱出したそうな。
というわけで今回の入団者。
柊木 涼花さんでーす。
ミュージシャンですよミュージシャン。
しかもかわいいミュージシャン。
これは売れるでぇ。放課後のお茶会でミリオン取れちゃうね。
何も知らないけど。
そんな感じっす。
では、以後よろしく。