ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
遥か夏のカプリチオ
ルシアさんはようこそっすよー!
どこぞでお会いしたかもっすけど、リサっていうメカニカっすよー!よろしくっすねー!
でもなんでそこまで魔砲推すんすか?
どこぞでお会いしたかもっすけど、リサっていうメカニカっすよー!よろしくっすねー!
でもなんでそこまで魔砲推すんすか?
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
キャラクターを選択してください。
「は」
思わずスタンプを握る手が止まる。この女はなんと言った?
いつもの、かんたんな業務のはずだった。ギルドへの入団希望の書類に目を通し、来る者拒まずと許可のスタンプを押すだけ。ついでに、入団希望者本人と軽く雑談でもする。そんな、他愛もない仕事。
久しぶりの希望者ということもあり、私は少し気負っていた。柄にもなく、張り切っていたといってもいい。気が向かなければ新入団員をなんかホラーな空間に放り込んでみたりする私だが、今日は気さくで優しいギルドオーナーを演出してみようと思ったのだ。
なので、第一声はこうだ。「キミは何をしにうちのギルドに来たんだい?」
大抵のやつは、「面白いとこだと聞いたから」「面白い人が居たから」なんて答える。普段の私なら「じゃあお前を面白いことにしてやんよォオオオオ!!」とサメの泳ぐプールにそいつを突き落とすところだ。
けど今日の私は気さくで優しいギルドオーナー。苦笑しながらそんな言葉を受け流し、「期待に添えるかわからないけど」なんて言いながら屋敷を案内する。つもりだったのだ。
「ですから、戦争に」
「えぇ……」
それが、目の前のこいつはどうだ。名前を、ルシア・アイリス・アップルトンというらしい。手元の書類に書いてある。
第一印象としては、笑顔が素敵な子だなということだった。きっと、ゆるふわで、なんかこう、4コマ漫画の住人みたいな感じなんだろうなって思った。
あるいは、その笑顔とパステルな衣装に似合わないものごっつい銃をスルーしたのが行けなかったのか。
「そっか、戦争、戦争ね。なんで戦争したいの?」
「いや、理由とかはちょっとないんですけど」
「理由がなければしちゃダメなんだよ戦争ってのはさァ」
眉間を抑える。この私に頭痛を覚えさせるとはなかなかやるじゃないか。
「え!理由があれば戦争していいんですか!?」
「そりゃそうだろうけど今から理由でっち上げようとしても認めねぇからな?」
「チッ」
「舌打ちしたんだけどこの子」
私は一つため息をつく。
「ようこそ地獄へ!!!」
気さくで優しいギルドオーナーは居なかった。私は今日一番の笑顔を浮かべると、入団希望用紙にスタンプを叩きつけた。
というわけで今回の入団者。
『にじいろ一番星』ルシア・アイリス・アップルトン
さんです。
いやね、何よりもまずこのでっかい銃が目につくよね。
銃ってかもう大砲じゃない?どう区別つけてるのか知りませんけど。
こう見えて私、ギャップという名のエモ推進委員会に所属してるんでこう言うのいいと思います。
自分はやらないのかって?自分でやんのはこう、なんか違うじゃん?わかる?分かれよ。
そんな感じです。
では、以後よろしく。