お客様待合室なんて、そんなものがあるはずがなかった

畑作業の休憩の為、良き日和の昼寝の為、小屋の外の小道に沿ってベンチが一つ置いてある。
横になるには十分なので、ガタイしだいでは五人くらい座れるだろうか。そんなに人が座ったことなどないけれど

ギルドの連絡も、買い物も、呪術相談も、そもそも少ない知人でも、モノで溢れた小屋の中では狭すぎる。もてなすスペースなど無いが故に、交流の場はもっぱらそこだ。
むしろ立ち話で済ますことすらよくあるが故に、ていれなぞもしないが故に、多少のささくれは気にするべきではないのだと

つまり、なんだ

RP向け雑談スペース(庭)

挨拶返って来た！
よおし！　やっぱりファーストコンタクトは明るく元気にハイテンションが一番ね！
（あての呟きが聞こえていない為、寧ろ聞こえててわざと言ってるんじゃないかって疑いたくなるレベルのトンチンカンな感想を自信満々に抜かしつつ、踊る様な足取りで近づく）

どーもどーもありがとー初めましてー！
ちなみさんはね、ちなみさんって言いまーす♪
で、ここにはじじゅちゅ………じゅちじゅ……
（スムーズに噛み、言い直してまた噛んで、ちょっと沈黙した後、何事も無かったかのような爽やかな笑顔で）
じゅ・じゅ・つ・しさんに会いに来たの―☆
（一文字ずつにスタッカートを入れる荒技で無理矢理クリアして話を続けた）

で、ええと、お兄さんは知り合いさんとか関係者さん？

……て言うかひょっとして本人さん？
っぽいわよね。格好とか。すごく。


……あれ？（首を傾げた）