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潮騒の従者斡旋所
にゃ、にゃー。
それはきっと、反響した私のお腹の音でしょうか。
まったく、はしたないことで申し訳ありません。
後でちゃんと躾けておきますので。
(うふふ、と表情と正反対の笑い声を返せば、玄関に向かう扉を慎重に開いて)
いない……こちらの方にはいませんね。
それはきっと、反響した私のお腹の音でしょうか。
まったく、はしたないことで申し訳ありません。
後でちゃんと躾けておきますので。
(うふふ、と表情と正反対の笑い声を返せば、玄関に向かう扉を慎重に開いて)
いない……こちらの方にはいませんね。
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似た色で固まる瓶もあれば、漬けられた果実の色を思わせる瓶もあり。
中でも店主が手に取ったそれは、光の色を蜜へと変えて、琥珀を思わせる美しさだったのを覚えている。
中に、なにかを閉じ込めているのが本当に琥珀のようだと。
飲む前に言う冗談ではないと、あの時の私は笑ったと思う。
……お酒の瓶を机に追いた従者は、唐突にそんな昔のことを思い出したのでした。