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潮騒の従者斡旋所
……もしかすると、それは私の声かもしれませんね。
ええと、はい。なあ、と。なー、っと、思わず声が出てしまったのかもしれません。
(重なるように、また部屋の向こうで一鳴き)
……はい、それでは今日はもう御開きとしましょうか。
姫様、お家までお送りいたしますわ。
ええと、はい。なあ、と。なー、っと、思わず声が出てしまったのかもしれません。
(重なるように、また部屋の向こうで一鳴き)
……はい、それでは今日はもう御開きとしましょうか。
姫様、お家までお送りいたしますわ。
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似た色で固まる瓶もあれば、漬けられた果実の色を思わせる瓶もあり。
中でも店主が手に取ったそれは、光の色を蜜へと変えて、琥珀を思わせる美しさだったのを覚えている。
中に、なにかを閉じ込めているのが本当に琥珀のようだと。
飲む前に言う冗談ではないと、あの時の私は笑ったと思う。
……お酒の瓶を机に追いた従者は、唐突にそんな昔のことを思い出したのでした。