PandoraPartyProject

ギルドスレッド

潮騒の従者斡旋所

とてもやさしい債権者

貸し借りは信頼だ。

信頼が成り立つ社会とは高度な文化の証であり、
私達は信頼を担保に、手元にないものを補充することができる。

ああ、素晴らしきかな信頼関係!

傷つく関係はさっさと捨てて、お金に変えてしまいましょう?


これはそんな、やさしい債権者と債務者の心温まるおはなし。

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旅は道連れと言いますが……次の乗合馬車までまだ時間があるようですね。
値は張りますが、空の旅の方が自由度はありましたね、全く。
(街道沿、宿場兼酒場の安椅子に寄りかかれば音を立てて)

ふむ、今回の旅も空振りで。
見つからないからこそ、理想の主人という説が濃厚になってまいりました。
(バターン!と勢い良く扉を開けて、宿場兼酒場に入って来る)

ごきげんよう、店主の方!
独りなのだけれど、しばらく此処で休ませて頂いてもよろしくて?
もちろん無料で居座るつもりは……ええと、そうね。
チキンサンドに、紅茶も付けて下さる?
ジャムがあれば、紅茶に添えて頂けると嬉し……げっ!!

(すぐ近くにRemoraが居ることに気付き、捕食者にばったり出くわした小魚のような表情を浮かべる)
(これまでの大声から一転して、小声で店主と会話を始める)
おほほ……いえ、何でもございませんわっ。
大変申し訳無いのだけれど、出来上がったらあそこの席まで持ってきて下さる?
ありがとう。助かりますわっ。

。o(なななななんでRemoraが此処に居るんですの?私を追ってきましたの?
莫大な利子を請求して、借金のカタに私をジャンク屋に叩き売るつもりですの?
嫌ですわ、私、まだ死にたくない!
落ち着きなさい。落ち着くのよヴァリューシャ。
幸い、Remoraはまだ私に気付いていない様子。
乗合馬車が来るまでやり過ごせれば、私の勝ち!
Remoraが居るこの宿屋から、おさらばすることができましてよ!)

(青い顔をしながら、Remoraから死角になりそうな席へとゆっくり忍び足で向かう)
まあ、賑やかなことで。
酒場に活気があるのは良いことですわ。
人の集まるところに出会いは有り、出会いの数だけ始まる物語があります。
(両手でカップを持ち上げながら、入ってきた喧騒を好ましく聞き流しながら)

しかし、私も軽食ぐらいは取った方が良いかもしれませんね。
すみません、私にもチキンサンドをくださる?
(喧騒の主が誰だかわからぬまま、注文を真似て)
。o(ゲェーっ!私の注文を復唱しましたわよあの人!
なんですのアレ!
『お前の存在には気付いている。首を洗って待っていろ』アピール!?
こ、こうしては居られませんわ!一刻も早く逃げ出さないとっ!)


あのっ、店主の方。
私、ちょっと急用が出来たのでさっきの注文はキャンセあわわわわわ!?
(床に落ちていた酒瓶を踏んで盛大に転ぶ。大きな音がしたかもしれない)
……おや、喧嘩でしょうか。
(めんどくさそうに、頬杖をついたまま振り返らず)
まあ、暴れているうちは介入しないのが吉ですもの。
落ち着いたあたりで、恩でも売りに首を突っ込みましょうか。

……おや。音が続かないと言うことは、もう終わったのでしょうか?
早すぎる幕引きのような……
(振り返れば、周囲を囲む人で様子が伺えず)

ふうむ。一撃で終わったのかどうか。
無駄に身長が高い方が多いようで、よく見えません。
……邪魔ですね。
痛たたたた……一体全体、何が起きましΣひょわっ!?

(そこまで言ったところで、近くにRemoraが居たことを思い出す。
慌てて飛び起き辺りを見回すと、どこかで見掛けた大きな帽子が、人混みからチラチラ覗いていた。)


やっ……ば!
早く身を隠さないと、見つかってしまいますわっ!
でも隠れられそうな場所なんてないし……ええい、もう!ごめんあそばせっ!

(近くに居た手品師の小道具セットから、ヒゲ付きの鼻眼鏡を抜き取って掛ける。
そして近くのテーブルに座り、堂々と持っていた聖書を読み始める。
ひょっとしてもしかしたら、近くの教会から休憩に来た老司祭に見えたりするかもしれない)

大丈夫、私はイヴァン。長年、ここの教会に勤め、誰からも信頼される老司祭。
決してヴァリューシャではございませんわっ……(なんかブツブツ言って自己暗示を掛けている)
……なんだ、ただの老人が足を滑らせただけですか。
全く、気を持たせるとは鮫騒がせも甚だしい。
(開けた視界に映り込んだ人影を見れば、老司祭らしき人物に小さく舌打ちをしつつ)

老司祭。
司祭……?
確か、取立帳に未回収の債権があったはずですが……。
(鞄から手帳を取り出すと、届いたチキンサンドを齧りながら片手でページをめくって)
あった。
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ……そういえば忘れていました。
司祭同士のコミュニティがどのようなものかはわかりませんが、尋ねてみても良いかもしれません。
(にこやかに笑みを携え、老司祭と思しき人物に近づけば)

もし? 司祭様とお見受けしますが……お隣、よろしいですか?
(答えを聞かぬままに椅子を引いて座り)
実は、司祭様にお尋ねさせていただきたいことがございまして。
同じ司祭の方で、お探ししている方がいるのです。

ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤという敬虔深いお方で、
私、もう一度お会いしてお礼をしたく思っておりますの。
もし司祭様がご存知でしたら、その方がどちらに住まれているのか教えて頂きたいのですが……
(聖書の陰から、Remoraの方をチラ見ながら、ほっと息をつく。……が、その顔は見る間に青ざめた)

。o(ふう、良かった。どうやら私だとは気付いていないようですわね。
後はこのまま、乗合馬車の時間までやり過ごしΣうおおおおお。何でこっちに来てますのーー!?私のプランと違いますわよ!
あっ、こらっ!勝手に座るんじゃありませんわよ、しっしっ!このサメっ!スズキっ!
元本の一部ならともかく、莫大な利子なんて請求されても払えませんわよ私!
と…ともかく、此処は誤魔化さないと……)
(気付かれないよう聖書の陰に顔を隠したまま、咳払いをして、絞り出すような低い声で喋る。その様子と老人にしては高く澄んだ声に、違和感を覚えるかもしれないし、何も感じないかもしれない)

ほっほっほ、そうかね。それはとても素晴らしいことだ。
自分を慕ってくれる信徒を得られるというのは、我ら司祭にとってこの上ない喜びだ。
それを聞いたら、彼女もきっと喜ぶと思うよ。

だが、そうだね。一言に本拠……というのは難しいな。
ヴァリューシャは宣教のためあちこち飛び回っていて、中々捕まらないんだ。
風の噂では、彼女はこれから西の果て……傭兵の領土を越えて、深緑に向かうと聞いたよ?(これから自分が向かう方向とは、正反対の方向を教える)

……ちなみに、彼女を見つけたらどうするつもりなんだい?(気になったのか、そっと付け足した)
(予想と異なる声に、一瞬眉をひそめて)
(しかしすぐに笑顔に戻すと話に相槌をうちながら)

まあ! さすがはヴァレーリヤ様。いえ、ヴァリューシャ様と呼ぶのですね。
老司祭様もご存知とは、とても有名なお方のようで。
……いえ、老司祭様のお顔がとても広いのでしょうか?
(回答に満足そうに微笑むと、今しがた聞いた情報を手帳に書き込んで)

おや……深緑は今回の行き先と逆方向ですねえ。
次回の旅はそこを目指して見ましょうか。私、ちょうど今旅から帰る途中でございましたの。
老司祭様はこれからどちらに? 巡礼の途中でいらっしゃいますか?
え? 見つけたら、ですか? そうですね、こう、言葉にするのは難しいのですけれど……

(声のトーンを一段階落として)
ご挨拶と、少しばかりの「お礼」をさせていただきますわ。
。o(ふむ……この町の教会に務めていると答えた場合、教会まで送って行くと言われた時に面倒なことになりそうですわね。巡礼の途中ということにしておいた方が、都合が良いかしら)

ああ、私は丁度、巡礼の途中でね。
これから……そう、少しばかり遠い場所まで旅をする予定なんだ。
教会関係者以外には秘匿されている場所でね。詳しくは離せないのだが。
(Remoraの最後の言葉に動揺したか、激しくむせて咳き込んだ)

ちょっと!一体、何を考えて……いるんだい?(思わず素の口調で抗議……しかけたが、老司祭設定を思い出しトーンダウン)
何があったのかは知らないけれど、あまり追い詰めるような真似をしてはいけないよRemora。
大事なのは、互いの過ちを許し合うことなのだからね。
(一拍おけば、さも驚いたかのように口に開いた手を当てて)
……あら? どうされました急に。私、変なことを申し上げましたかしら。
ただ、御礼をしたいと申し述べただけなのですけれども、何か「追い詰めるような」物言いに感じられまして?
それに、「過ち」だなんて……まるで、ヴァリューシャ様が過ちをおかされる方のような口ぶりで。

もしかして、老司祭様……
ヴァリューシャ様と親しいのでしょう?
前提として過ちを出すぐらいですもの、その口ぶりからすると長いお付き合いなのではありませんか?
きっと、今までそういった問い合わせを多く受けて来られたからこそのお言葉なのでしょう?
(質問をまくし立てれば、人懐っこい笑みを浮かべると、懐から手帳とペンを取り出して)

同行できないのは残念ですが、せっかくの機会ですもの。
ヴァリューシャ様の過ち、ご存知なのでしたら教えてくださいません?
(Remoraに正体が露見したかと思い、顔を青くしたが、続くRemoraの一言に肩透かしをくらいずっこける)

ええ?う、うん、そうだね。
私は、そう……何というか、ヴァリューシャとは長い付き合いでね。
一緒に仕事をしたこともあるんだ。

彼女の過ちか、一体どれから話したものか……。
そういえば、先日も随分と怒られていたね。
司教様が大事にしていた壺を、躓いた拍子に頭から突っ込んで割ってしまってね。
正直に言えばよかったものを、下手に隠そうとしたものだから、司教様はお冠!
反省文100枚を書かされた上、教会を隅から隅まで独りで掃除させられたそうだよ。
後は……そうだなあ。 砂漠を渡るために借りたラクダを道中でうっかり逃してしまって、ラクダの飼い主にこっぴどく怒られたらしい、というのも聞いたね。
。o(うおおおおおおお、何ですのこれ!何ですのこの罰ゲーム!?
自分で自分の過去の傷をほじくり返すだなんて、どんな自虐体質の方でもやりませんわよっ!
うう、でもこれもこの場を切り抜けるため……)

(心を乱すのは、怒りか羞恥か。ヴァリューシャは赤面し手を震わせた)
ふむふむ、成程聞いていて愉快なお話ばかりで。
老司祭様はお話がお上手ですね。どれも臨場感があって、目を閉じればまぶたの裏に浮かび上がるほどですわ。
(満足そうに笑みを浮かべると、手帳にメモをしきって)

お寛ぎのところ、本当にありがとうございました。
何とお礼を申し上げればよいかわかりませんが、よりヴァリューシャ様とお近づきになれた気が致します。
せめてものお気持ちとして、こちらの会計は私が持たせていただきますわ。
(手帳をしまいながら、何をお召し上がりで? と)
(Remoraの言葉を聞けば、喜色を浮かべて立ち上がり)
えっ、本当ですの?やったー!!
私、さっきチキンサンドと紅茶を注文し……
(咳払いして、無かったことにしようとする)

本当かい?それはどうも有難う。
どれもこれも拙い話ばかりだったけれど、喜んでもらえたみたいで何よりだよ。

実は先程、チキンサンドを注文していてね。独りでは量が多いと思っていたんだ。
良かったら、君も一緒に食べるかい?
おや、チキンサンドを?
ありがたいお申し出ですけれど、実は私も先程食していたばかりで。
誰かの注文についつい釣られてしまって。誰かの、よく通る女性の声だったのですけれど。

老司祭殿も同じように?
そういえばあの声の主はどこへ消えたやら。
かしましく、騒ぎ立てていたのですが気づいたら消えていましたね。
(つまみ出されたのですかね、と笑って)
ははは、そうだったかも知れないね。
この年になると、どうにも物忘れが激しくてね。
言われてみれば、そんな声を聞いたような気もするよ。

君はもう発つのかな?
もしそうであれば、君の旅路に神のご加護を。
そうでないならば、この日の生活が穏やかなものでありますように。
ご冗談を。これからますます磨きがかかるご年齢でございましょう?

ええ、そろそろ乗合馬車が来る頃合いですので。
これを逃したら次がいつになるか。
名残惜しいですがここで失礼いたしますわ。

御身にも神様のご加護がございますように。
また何処かでお会いあできる日を楽しみにしておりますわ。
(手を振り、背を向けると入り口に向かって歩き出して)
。o(げっ、それ私も乗ろうとしているヤツ!ちょっと、そんなお話聞いていませんわよ私!
でもでも、一緒の馬車になんて乗ったら絶対にボロが出るし!
ていうかそもそも、乗客名簿に名前が載っているから一発でバレちゃいますわコレ!あああああ、もう!)
……有難う。私も君にまた逢える日を楽しみにしているよ。

。o(Remoraがこのお店から出たら走って逃げる。Remoraがこのお店から出たら走って逃げる。Remoraがこのお店から出たら走って逃げる。Remoraがこのお店から出たら走って逃げる。反対方向に、できるだけ遠くまで……っ!)
(すれ違いざま、駆け込んできた者に名前を呼ばれて
おや、Remoraは私ですが……おや、もう残すのは私のみでしたか。
それは大変失礼。お待たせしてしまい申し訳ありませんわ。

えっ?
もう一人来てない方がいる?
それはやはりお名前を呼びかけてみたほうがよろしいのではなくて?
チィッ!! 店主、修理代はあの赤髪につけておいてください!!(窓を飛び越えてその姿を追い姿を消す)
はたして、債務者は無事に逃げ切れたのか。

はたして、債権者は無事に取り立てられたのか。

それはまた、別のお話。

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