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潮騒の従者斡旋所

面談記録(3)

やはりまたある日、いつもの部屋での記録。

窓に近いテーブルと、陽に焼けた椅子。

晩秋。
互いの視線に、熱が伝わりそうな距離。

向き合うように、二人。

(お手紙を頂いた方と)

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二つ目の質問は…、すまない。私の説明が悪かったね。

私は交渉の場で殺されるような事は、ほぼない。
今のところは、だがね。
私は特異点なので、ギルドの所属でもある。
交渉の場に赴く際にそれを周知していれば、私が取引先より戻らねば真っ先に疑われるのは取引相手だ。
この混沌世界においてローレットに牙を突き立てるというのは中々危険な事だ。
ただ気に入らない、程度の理由でそこまでの危険を犯すものは少なくとも貴族にはいない。

私が用心するのはどちらかと言えば普段の外出だ。
殺すまでは危険すぎるが、少し痛い目を見せようとゴロツキを4,5人雇って乱暴を働く程度の事はままあるのでね。

私の欲する能力の物差しとしてはそのゴロツキから私を無傷…まぁ軽症でも良しとしよう、で逃がせる程度で構わない。
必ずしも無力化でなく、時間を稼いで私を逃がすでも構わないよ。

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