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潮騒の従者斡旋所

面談記録(3)

やはりまたある日、いつもの部屋での記録。

窓に近いテーブルと、陽に焼けた椅子。

晩秋。
互いの視線に、熱が伝わりそうな距離。

向き合うように、二人。

(お手紙を頂いた方と)

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既得権にしがみつく御老体方はどうにも頭の固い方が多いですもの。
何処も似たようなものです、全く。

(首肯しつつ、卓上で自らの指同士を絡ませて)
ええ、仰ってる通りですバーンズ様。
今の我々は互いに互いを主張すべき状況にあります。

従者としては基本主人に順番を譲るべきでしょうから、
まずは先にバーンズ様の「求める」お話を伺ってもよろしいですか?

と、申しますのも。
私の求めることは単純明快なものですから。
私を正当に評価くださり、かつ対価の支払に一切の躊躇いがない方であるならば、と。
その他は割と些細な問題です。

評価されるべく、私は多くを成しましょう。
ええ、やらなくてよいことでさえも。
単にやるべきことをやるだけでは、普通の従者ですもの。
不要の事象を有用に変えてこそ、私が従者である意味があるというものです。

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