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潮騒の従者斡旋所

面接記録(2)

それはまたとある日、とある部屋での記録。

革貼りの長椅子と、角がやや欠けたテーブル。

ともすれば、手が届く距離。

向き合うように、二人。

(従者をお求めならば、何方でもご自由に)

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ふふ、物事の例えのつもりだったのですけれど。
お気遣いありがとうございます。ええ、夜と言わず好きな時に好きなだけ。
(「人形のような」、その瞳に得も言われぬざわつきを覚えつつ)
(それを押し込めるように、従者は軽く笑いました)

すると、姫様はウォーカーなのですね。
ご様子からするに、此方には越してきたばかりといったところでしょうか。
王国の民は……結果として現在は不在であると。
ああ、苦境にもめげず復興を志すその姿、感服いたします。

ですが姫様、この地で王国を復興するには重要なものがございます。
其方はご存知であらせられますか?
(そういうと、従者は懐から金色に輝く、丸い形をしたものを取り出して机に置きました)

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