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遣らずの雨

甘屋鳥

【RPスレッド】3人まで。

ざあざあと、雨が降る街。
雲一つない蒼天の下。
小さな小さな喫茶店で、舌鼓。

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まっしろ。
ええ、そうね。わたし、まだ真っ白なのね。
でも今日、ペーションに出会って、新しい色がついたわ。
(誰かとのお話、世界の知識、ささやかなマナー)
(いくつかの経験が、確かにお姫様の歯車に、刻まれたのですもの。)

涙雨。悲しいと、ひとは涙を流すのよね。
からだの中から水が溢れてくるだなんて、ふしぎ。
けれどいつでも傘が必要になるから、泣くというのは、とっても大変ね。
(自分が流したことのないものなればこそ、また、コテリと首が傾ぐのでした。)

おなかがいっぱい、というのかしら。
わたしのお腹の歯車は、もうじゅうぶん、ココアを堪能したみたい。
(ぴょん、と。はぐるま姫は、身軽に椅子の上から飛び降りました)
(……ぎこちない着地のせいでちょっぴり転びそうになったので、「軽やか」とは言えませんけれど。)
わたし、そろそろ行くわ。

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