ギルドスレッド
商人ギルド・サヨナキドリ
“怖く、ない”
“ーー。キヒ、ヒ”
“キャハッ”
“キャハハッ”“ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…!”“キャハはははは……!”
(昏く、地獄の底から這い上がってくる様な嗤い声が辺りを侵す)
“ーー。キヒ、ヒ”
“キャハッ”
“キャハハッ”“ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…!”“キャハはははは……!”
(昏く、地獄の底から這い上がってくる様な嗤い声が辺りを侵す)
っ……!!(恐ろしい笑い声の圧に耳を塞ぎ。ビリビリとする空気に目を瞑る。)商人……?(顔を上げて名を呼んでみる。)
“ヒヒ、ヒ…!そうか、そうか。怖くない、か。それは、それは、随分と運が良いらしい!”“キャハッ”
(ソレは、嗤いでぶるぶると体を震わせながら)
“キャはハッ”“いいかい、人間。可愛い、愚かで、強くて、愛しい、脆い人間。覚えておくがいい。魂に刻め”
“この悍ましきハグレモノが気まぐれで善きモノに見えたとしても、その本質は結局、災害に等しいと識れ”
“ーー御伽噺の魔法使い”
“その意味を、よぅく考えることだ”
(ピタリとまた周囲に静けさが戻る。ズル…ずる…とソレは森の奥へ歩みを進めた)
(ソレは、嗤いでぶるぶると体を震わせながら)
“キャはハッ”“いいかい、人間。可愛い、愚かで、強くて、愛しい、脆い人間。覚えておくがいい。魂に刻め”
“この悍ましきハグレモノが気まぐれで善きモノに見えたとしても、その本質は結局、災害に等しいと識れ”
“ーー御伽噺の魔法使い”
“その意味を、よぅく考えることだ”
(ピタリとまた周囲に静けさが戻る。ズル…ずる…とソレは森の奥へ歩みを進めた)
……確かに俺は…愚かしく、馬鹿で取り柄のない唯の一個人だとしても…貴方が…!!例え貴方の身体がそうであっても…人と違うとしても…誰かに畏れられたとしても…この世界にいる貴方は…貴方だ……。俺はそう思う…そう接する…。(普段は声を荒らげぬ静かな小鳥は、自身の気持ちを吐き出す様に告げる。)
例えどんな姿だろうと…商人は…商人…と言うのは…答えに…ならないのだろうか…?(少し寂しそうな表情で。)
“ーーそう”
(暫しの沈黙の後にポツリとソレは呟いた。安堵とも失望ともつかぬ、ノイズがかったそんなトーン)
“ーーはしゃげる夜は、終わりだよ”
(その声を皮切りに、ソレは身を震わせた。だんだんと闇の夜へ輪郭を溶かしていき、ぐるり、ぐるりと闇が攪拌され)
(暫しの沈黙の後にポツリとソレは呟いた。安堵とも失望ともつかぬ、ノイズがかったそんなトーン)
“ーーはしゃげる夜は、終わりだよ”
(その声を皮切りに、ソレは身を震わせた。だんだんと闇の夜へ輪郭を溶かしていき、ぐるり、ぐるりと闇が攪拌され)
……(この答えは間違えているのだろうか…?俺の考えは…。闇へと溶けていくその姿に上げていた手をソロりと下ろして静かに俯いた。)
(瞬きの間に……ふ、と息をつくソレがいる)
ーーやァ。
(どことなく寂しそうなまま口元に笑みを浮かべ、片手を上げて呼びかけた)
ーーやァ。
(どことなく寂しそうなまま口元に笑みを浮かべ、片手を上げて呼びかけた)
……商人…?(いつもの声が聞こえて、顔を上げる。何処か寂しげな表情のその人に、名前をかける以外の言葉が見つからなかった。)
(差し出された手には触れずに。何となく、なんとなくだ…人懐こそうで、不思議な笑みを湛えた目の前の人が何処か寂しげなのが気になって。ソロりと、頭を撫でようと手を伸ばした。)
寂しい…俺なら…慣れる事が…できない…。(過去の寂しい思いを瞳に映しながら、手を取られ。)
答えが出ないことには、もう慣れたよ。だから問題無いのさ。今までと変わらないだけだ。ずーっと、ずうっと、ね。(森の出口へ誘導しながら)
そう言う……ものだろうか……?(自分は年齢を故郷に捨ててきたようなものなので余り変わらないか…と呟いて。)
でも、その長い時間……1人で寂しさに耐えて…た……?
でも、その長い時間……1人で寂しさに耐えて…た……?
この身は本質的にヒトリさ。人間とも、妖精とも、悪魔とも、精霊とも、神とも、妖とも離れている。眷属たちも、結局は何かに我(アタシ)を混ぜたモノであり同類のモノではない。……それでも、キミたちニンゲンの傍に居ることはできる。それに、このコらもいるしね。(影の中から落とし子たちの笑う気配がする)
ん…似ているようで…似ていない…同じように見えて…同じでは無い…。でも…何かと、誰かと共存して…寄り集まって…いる…。(そういう解釈だろうか……?と少し考えながら歩いて。)少し…俺には難しい…。(でも、そう言うのも悪くなさそうだ…寂しくないなら…と小さく呟き)
脆く…愚かだが…愛しくて…可愛い……ヒト…。(先程言った言葉も反芻する様に呟き。いまいちピンと来ないのか、何度も不思議そうな顔で首を傾げている。)
んん…まだまだ…短い…人生【時】しか生きていない…俺には…分からない事が…沢山ある…そう思っただけ…。(きっと目の前のこの人は、俺よりも長い年月、いろんなことを経験したのだろうか…と、思いながら歩いて。森から微かに見える月の光を仰いで見上げる。)
んんっ…そう…なのか……いや、で、でも…サヨナキドリもあるし…今は…戻らない…?(意地悪に笑う目の前の人に話の腰を持ってかれそうになるのを首を振って戻して。)
……何か…あるだろうか……?(隠れた前髪の奥から視線を感じて。シドロモドロとしながら聞く。)
…。(クイッと、目の前に居る人の袖の裾を引っ張り)夜の森は寒い…風邪引く…早く、戻ろう…?
(その体温はーーどうやらお気に召したらしくソレは少女の様に無邪気に笑った。手は人のものと同じ形の、指が細く綺麗なもので、外にいた所為か他の影響か随分と冷えたモノだった)
んん…!?冷え…すぎ…!(自身よりも冷えた指先に驚き。先よりもぎゅっと手を握って。温かいだろうか…?と顔を見る。)
引いたことないなァ。寒さや暑さも感じにくいし、雪山で狐たちとしばらくおしゃべりしていることもあるよ。(体温が移るように、ゆっくりとソレの手が温度を上げていく)
んん…羨ましいような……そうでも無いよう…な……?(元気だな…と少しズレた思考で。温かくなってきた掌にホッとして)ん…これで良さそう……このまま…帰ろ……?(手は握ったまま商人を引っ張って連れて帰ろうと)
ーーうん。わかった。(また無邪気に微笑んで素直にソレは頷いた。手を引かれるまま、着いていく。先ほどと打って変わって上機嫌な様子だ)
(無邪気な微笑みで、上機嫌な商人の雰囲気にこちらも少し微笑みながら、手を引いて森を後にして。)
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「ねェ、ネぇ、魔法がいるよ!魔法使いのふりしてる、可笑しな魔法!」
「しっ!あの状態じゃ近づいちゃダメよぉ!パクッと食われちゃうわよっ」
「Phantom Nightの魔法じゃないの?」
「馬鹿ねェ、そんなのわかりゃしないわよ!ほら、行きましょ行きましょ!」
ーーそんな囁き声。森の奥に"ソレ"は居る。