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商人ギルド・サヨナキドリ
「茶菓子の用意。其処が目的だ。会話も楽しむべきだが、其方に舌を……舌も歯も無いな。礼も何も貴様は霊よりも不安定だろうが。兎角。大きさは如何に」
自身の頭部を指で示す。足元まで流れる先端は。
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部屋の真ん中には引き出しも無い簡素な白いテーブルが一卓と同じく簡素な白い椅子が二脚。
辛うじて部屋の一角にある本棚と、そこに陳列されている本たちが、この世がまだまともな色彩を持っているのだと教えてくれる。
壁をよく観察するならば、隠れるように同色の扉が存在しているのがわかるだろう。そこが唯一の出入り口らしい。
ーー遠くで微かな悲鳴が聞こえた?なに、気にするほどの事では無い。