PandoraPartyProject

ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

【RP】2階一室・勉強部屋にて

ソレは意外にも、ニンゲンに何かを教えることを好んでいる。

それでモノガタリが面白くなりそうなのだったら、喜んで自らの持つ知識を望むものに与えるだろう。

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…針に糸を通すような作業だねぇ。
(文句ばかりは言っていられない。ひとつひとつを手に取って微細な違いを感じとる。
……10分程してから一つ、見本と同じ魔力だと思ったコインを自信なさげに持ってきた)
(それを受け取り)正解。ヒヒヒ…!さて、あと4つだ。頑張ってごらん。
良かった……!ふふふ、もっと頑張ります。
(励まされて心底嬉しそうにコインの山の側に戻った。
……コインの纏う魔力だけに感覚を集中させるが、二つ目がどうにも見つからない。)
(制限時間は設けていないので、のんびり見守る)
(僅かな焦燥感を孕み、長いこと探していたがふ、と集中の糸が切れて。気付けばじっとりと汗をかき、少し項垂れた)
……ああ、ダメだ。見つからない。
師匠、何かコツとかあるんですか?……なんとなく、見掛けだけを見てはいけないんだろうなとは思っているんですけれど。
うン?強いて言うなら、丁寧すぎるんじゃない?探知によってできる事を考えるともう少し効率のいいアプローチができると思うよ。(手の中のコインを弄りながらゆっくり手招き)せっかく此処に正解もあるんだしさァ。後は慣れだね。

(とはいえもともと難易度がやや高めではあるが、それを声を出して指摘するような魔術師も白い狐も此処にはいない)
丁寧すぎる…時間がかかりすぎるのも良くないですもんね。…慣れるまで、続けないと。
(探知で出来る事……?
さっき、ここまで来るのに師匠の声が聞こえてた。それも探知だって師匠は言ってたよね?

師匠の魔力と同じそれを探してみよう。それぞれは微細な違いだとしても、きっと本質は違う…んだと、思う。)
は、はい……?(あんまり見付けるのが遅いものだから、怒られるのだろうか。
出来ない弟子は見限られても仕方ないかもしれないし……とおずおずと近寄る。)
ほら、1度深呼吸してごらん?(ゆっくり教え子の後ろに回りながら)
し、深呼吸…ですか?(師匠に背後を取られると、なんだかちょっと緊張する。
その考えを振り切るように大きく吸って、吐いて。)
(教え子の目の前を掌で覆って、もう片方の手で教え子の手に硬貨を持たせようと)
ッ、(びくり、視界を遮られて身を震わせる。硬貨を持たせられると、思わず握って。)
余計なモノは見なくていい。余計なモノは感じなくていい。我(アタシ)のコエと硬貨だけに集中をし。(耳元で男とも女ともつかぬ声が囁く)
(言われるままに、目を瞑る。師匠の導きと握った硬貨だけに意識を向ける。)
そら、硬貨が持つ力を感じてその通り思い描くといい。硬貨(コレ)は、キミだ。キミはどんなカタチだ?キミはどんな色だぃ?そのまま意識を広げようーーキミの姿を見つけるなら、簡単だろぅ?
ぼく、の。(かたちは。周りに溶け込める、やわらかいまる。色は…優しいみどりいろ。

じゃあ、この硬貨は?この子は、……絹みたいにつやつやの、むらさき!)
(そう思えた瞬間、空気を浴びるように観る世界が変わる。
あれはかたくって、これはやわらかすぎ!……なんだ、観えていなかっただけで全部、こんなに違ったんだ!)
ヒヒ、よろしい。見つけておいで。
はいっ、直ぐに集めてきますね!
(観る世界が変わった事に興奮しすぎて舌が回らない。舌足らずに声を上げるとコインの山に駆け寄り掻き分け、一つずつ丁寧に左手に乗せていく。
あっ、取り違えた。この子はやわやわだった。)
(楽しそうな教え子を満足そうに眺めている。学ぶ姿勢のあるものが成果を出すのは少なからずソレにとっても嬉しいことだった)
(古びた硬貨を4つ、大事そうに両手で握ると再び師の元へと駆ける。ずいっとコインを差し出して)
師匠、これで全部ですよね!
よぉく、出来ました。ヒヒ…コツは掴めた様だねえ。(正解。教え子の頭に手を伸ばして撫でようと)
全部、師匠に教えていただいたお陰ですよ!(師匠が初めて褒めてくれた!照れから顔を赤く染めた)
なに、簡単な助言しかしてないよ我(アタシ)は。何回か練習すればモノになるだろう。呪いの品を探す時はくれぐれも気をつけること、いいね?
…そうかなぁ、えへへ。いっぱい練習して、いつか師匠に追い付いて見せなくちゃ!
……呪いの品?(カーズド品とは違うのかな、と思案して。多くの品物を見てきた師匠なら、そういうのも知っているんだろう。実感がないまま頷いた)
ヒヒ、いつ追い付けるかナ?大丈夫?人間の寿命で足りる?(けら、けら)
追いついてみせますとも。……足りなければ、続きはまた来世にでも頑張りますよ。
ヒヒ。そんなこと言って、知らないよぉ?(至極愉快そうにソレは笑って)
ええ、ええ。今の僕も知りませんとも!
どうせ来世でも師匠に会うでしょうし、弟子にしていただく未来が見えますもの。無責任な想像ですけど!(ころころと教え子も愉快そうに笑う)
ーーああ、本当に無責任な。(へらり、とどことなく違った笑みを浮かべて)
……師匠?(師匠の見たことない顔だ。今は何を考えてるのかなぁ、僕にはさっぱりわからない。)
さて、探知は今後も練習していこうね。疲れの方はどうだぃ。
(む、またいつもの師匠になっちゃった。…でもいいさ、きっと近くに居れば、観てさえいれば。そのうち考えもわかってくるようになるはずだもの!)
はーい、また教えてくださいね!……つかれ、は…。(言われてみると、少し眠たい気がする)
よろしい、では今日はここまでにしようか。あまり詰め込んでもしょうがないからね。身体の調整はおいおいやるとしよう。
ん、わかりましたぁ…。ふぁ、身体の調整って何をするんれすかぁ…?(首の重さに任せるようにこくりと頷いて。あくび混じりに、尋ねる)
効率化…?そういえば、僕の魔術回路って師匠が拓いたんですもんねぇ。
どうするの、もっと開いたりするの?痛いのはやだなぁ。(こくり、船を漕ぐ)
そうだね、ちょいと拡張しよう。痛くはならないようにしとくよ。
……ン、わかりましたぁ。強くなりたいし、痛くしないなら、お願いしまぁす…。(へにゃ、と眠たげに信頼を向ける。)
はい、はい。とりあえず今はお眠り。運んであげるから。(痩せた腕に見合わない力で教え子を抱え上げようと)
……んー、師匠と一緒が、いいなぁ。(眠たいせいか随分な甘えただ。抱え上げられると頭を擦り寄せる。)
我(アタシ)と?おや甘えん坊。いいとも、それをキミが望むなら。(ベッドに運んでその隣に潜り込む)
えへへぇ、やさしいししょうでよかったです……(ふかふかの枕が気持ちいい。師匠もなんだか良い匂いがして、ぎゅうと抱き付くと胸一杯に香りを吸い込む。安心する、落ち着く匂いだ。)
ヒヒ。いいこ、いいこ…。(とん、とんと背を優しく叩いてやる。古本と、風と、夜と、砂と、太陽と、水と、森と…それらを、思い起こさせる匂い)
……師匠って、人間じゃない匂いがしますね。いや匂いじゃないけど…むしろ、大好きな匂いなんですけど。(なんとなく、それぞれの匂いに思いを馳せる。師匠が今まで観てきた場所の匂いなんだろうか。わからないけど、もしそうならお話、聞いてみたいなぁ)
いろんな場所へ行ったからね。(ゆっくり撫でながら)
そうなんですねぇ。……今度、またお勉強を頑張ったら。そのお話を聞かせて、くれますかぁ?(撫でられるなんていつ振りだろう。…先生に、撫でてもらって以来かな。親に余り撫でてもらった記憶がないせいか、年上の人に撫でられると酷く安心する。
まだお話ししていたいのに、瞼が重い。)
いいよ。幸い、昔話のネタには困らないからね。今はお眠り。
…うふふ、たのしみ。夢でも会いましょうねぇ!おやすみなさい、師匠…(導かれるように、すやすやと眠りに落ちる。片手は商人の服を袖をつかんだままだ……)

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