花畑広がる原っぱに、鬱蒼と茂る森の奥に、街の路地裏に、海辺の洞窟の中に、その店は在る。縁があるなら、必要だと思った時にあなたはここに来る事ができるはずだ。

外観は二階建てのログハウス。店の機能を持っている一階には商品陳列棚、カウンター、後は数人が談笑できる程度のテーブルと椅子がある。

カウンターに置いてある椅子に座っているソレは笑って言った。

「いらっしゃい、何処でもないドコかへ。誰でもおいで。何か買いたければカウンターへ向かうといい。急ぎじゃないコは万色の“世間話”をしようじゃないか。ヒヒヒヒヒ……」

風速、風向き、全てよし。
ーー…ならばやってやるとしよう。

（賑わう店の前に濃紺の軍服を身に纏った男が現れる。胸いっぱいに大きく息を吸い込み）

ふはははははッ！はーっはっはっはっは！はーっはっはっゲホゲフン！！
（笑いすぎて盛大に噎せた。若干涙目になりながらマントを翻し、腕を組んで）

コフン。……聞けぃ貴様ら！俺様は悪の大幹部『冥府の逆叉・レプカ』であるッ！！我らが組織に背きし罪人が、この店で匿われているという噂を耳にした。大人しく突き出せば……ぬぅ、いかん。風向きが変わっただと！？
（名乗りと共に背後でカラー弾幕が派手にぶち上がるも、煙が店側に行きそうになればマントで仰ぎ迷惑がかからないように配慮しはじめる）