覚書

★★★
●希望ヶ浜県石神地区来名戸村のダム建設進捗状況について　-　石神地区役所資料

石神地区では来名戸村及び来名戸山麓に『石神山上ダム』を建設することへの反対活動が行われていたが、
XXXXX年9月30日に来名戸村で行われる秋祭りで最後の■■■神への奉納を終え、ダム建設に合意するとの判断がなされた。
★★★

※■■■神
ベースとなって居るのは民間信仰ではあるが様々な神が融合したものと思われる歪な信仰が存在した。

神の化身＝蛇
神の遣い＝猿（庚申信仰との習合が理由であるとされるが）

石神という地区の地名は来名戸に祀られし神の名を頂いたという見方が強い。様々な塞の神・道祖神信仰が混じりあっている事が否定できない。
石神、「しゃくじ」、ミシャクジの線が濃厚

留意
ミシャグジは血肉の穢れを酷く嫌う
蛇は煙草を嫌う

現人神
①神、神に類するもの
②夜妖の一種
②である場合、現人神は夜妖憑きであるという仮説を立てられる

定期的に夜妖憑きを作っていた？（保留）

★★★
●音声データ　■■■■/09/30
（秋祭りの喧噪と祭り囃子が聞こえてくる）

　――かごめ　かごめ　かごのなかのとりは――
★★★

※かごめかごめ
童歌。子取りの歌。生贄の定番。神隠しに会いやすい。七つまでは神の子。

【都市伝説】かごめかごめ降霊術説　→　1人増える？
後ろの正面だぁれ＝あなたに取り憑いたのはだぁれ？

【非推奨】

★★★
「うんうん、もう少しで何か――あっ、あった。サルボトケってかいてる。会長何か掘り起こし――」
★★★

※サルボトケ
猿仏？
足立/猿仏塚
子供の厄除け仏

★★★
（ぶつり、と大きな音がして場面が変化したようなノイズが入り込む）

「あの子達は何処に言ったんだか。来名戸村？
　ああ……申の日かい。仏さんにならんとええけど。ワカイシュはこっちに来てるんかい？」
「うん」
「そうかいな……」
★★★

※仏さん
「あの子たち」という表現から対象が子供？
※ワカイシュ
若い衆？町村内の若者の意味だろうか？
ダムの底にあった猿の石に記載あり。
ワカイシュ　＝　猿の石象？

仏さんにならんとええけど　→　子供が何かによってサルボトケにされる？
①ワカイシュによってサルボトケにされる
②子供がサルボトケになるのを防ぐのがワカイシュの役目である
音声データの語調からして①か？不明

★★★
彼女は故人の声を『聞いた』という。聞こえるはずもないその声が、公衆電話を――石神地区に存在したものを通して。
★★★

※故人の声、両親や恋人、殺した人の声
そこに存在しない声
アレらはたびたび、振り向かせようとそういう手段を使う
巫女は神の声を聞くのが仕事
「聞くこと」に関してアンテナが高い

★★★
祭り囃子が続く道を進めば、皆、顔に紙片を付けていた。
★★★

紙片をつけることで死者も紛れ込む事ができる

【ヨモツヘグイ】
食べるな、飲むな
戻れなくなるかもよ

【一声呼び】
アレらは重ねて言葉を使えない
心配なら「もしもし」と「確認」するといい
同じように「もしもし」と応えられないなら

【そこにいるのは、ほんとうになかまですか？】