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惑いの花酒亭

【酒場/RP-6】

世の中にどれほど不条理が溢れていようと混沌にも春がくる。
幻想でも薄紅色の花が咲き、温かな陽気が眠気を誘う。

そんな最中、いつもの酒場に見慣れぬ看板。

『店内改装中、テラス席あり〼』


見れば店の前、丸テーブルと椅子が置かれているようで。
虫よけの香が焚かれているのか涼しい香りが風に流れている。

昼下がりの酒場外、先客の黒豹が呑気に欠伸を零した。



==========


珍しく昼時、人通りのある酒場前のテーブルです。
それほど治安が良いとは言えぬ地区ですので行き交う人も様々。

野良犬が餌を投げて欲しそうに見て来たり。
気まぐれな野良猫が我が物顔で膝に乗り上げたり。
時に道を尋ねられたりナンパされたり。
場合によっては酔っ払いに絡まれたり。

そんな訳でダイス判定のお時間です。

◆01~69
奇数なら野良猫、偶数なら野良犬が現れる。
結構遠慮なく懐いてくる。

◆70~99
偶数なら通りすがりの商人に道を尋ねられる。
たまに物を売りつけられるかもしれない。
奇数なら通りすがりにナンパをされる。
強引な手合いもいるかもしれない、ご注意を。

◆ゾロ目
酔っ払いが現れた!やたら絡んでくる!

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ですってよ、マスター?
(窓から声を掛ければ涼やかな、鈴を転がすような笑い声。
 光栄ですわ、と笑う美貌の女主人は避難させていた茶器を取り出した)
カウンターと床板の色に飽きたそうよ、前も突発で張り替えしてたわ。

それにしてもラダの馬体、綺麗よねェ。
どこぞの好事家なんかがお金を詰んででも手元に置きたがりそう。
(陽射しに滑らかに光る馬体を差して笑う。
 今度触らせてもらおう、とこっそり決めた)

(近付く他の犬の気配に黒豹の足元にいた白茶の犬がむくりと起きる。
 低く唸り縄張を牽制しはじめて)
――…猫にはマタタビでしょうけど、犬には何が良いのかしらね?
こら、およし。喧嘩なら向こうでしなさいな。
(聊か迷惑そうに足を引く。
 興味を持たれた白猫といえば相も変わらず日干しになっていて)

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