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惑いの花酒亭

【酒場/RP-2】

黒豹がたっぷり惰眠を貪ったその夜、酒場に降りてみれば人気がない。
カウンターにはこの酒場の女主人からの置手紙。

『帰省します、お代は使った分だけ』

簡潔に過ぎるそれを読んで黒豹はひょいと肩を竦めた。
つまり、ここの女主人が戻るまで飲み食いするものは自分で用意しなければならないらしい。
本当に商売をする気があるのか、首を傾げながら黒豹はカウンター内に入っていった。


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女主人が帰省してしまいました、しばらく戻ってこないようです。
食べたいモノ、飲みたいモノは酒場の中から自分で用意しましょう。

料理をしない、できないキャラは調理の際にダイス判定。
偶数で成功、奇数で失敗。
出来上がったものは責任をもって処理しましょう。

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いーのいーの、とっちゃダメなものがあるんなら最初からお店なんて開けないわよォ。
料金なんて後で請求なんだしね。
あら、干しイチジクもあるじゃない。
(ラダ、と一声かければ物足りないと言っていた彼女にひとつ投げた。
 自分でも頬張りながらチーズと腸詰を引っ張り出す)
ヨシヒロは良いお婿さんになりそうねぇ、後片付けができる男って貴重だわ。

良かろうと悪かろうと仕事は仕事ってことでしょ。
道具は自分を使う手に文句言わないわよ。
(干しイチジクを咀嚼しながら適当にパンとチーズを切り始める。
 食べるヒトは?と周囲に問うて)

あらァ、ヨシヒロは中々私を評価してくれてるみたいね?
ボス猫だなんて光栄だわ、強そうで。
(くすくすと笑いながら尾を揺らした。金目に悪戯な色を乗せて視線を返す)
でも団体行動って苦手ねぇ、だからラダの方が正解かしら。
餌と寝床をくれるヒト達が居るからお言葉に甘えてるだけのことよ。
気まぐれで気楽なイイ関係でしょ?

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