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惑いの花酒亭
(頭の上に、懐中時計のついた大きな帽子。
少々息苦しそうに襟元を緩めながら、“マッドハッター”はダイスを手に取る)
さーて、どうしたモンか……。
――ロー、かねぇ。(手の中で転がしたダイスを、カラリと放った)
少々息苦しそうに襟元を緩めながら、“マッドハッター”はダイスを手に取る)
さーて、どうしたモンか……。
――ロー、かねぇ。(手の中で転がしたダイスを、カラリと放った)
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妖しげな南瓜ランタンの明かりがひとつの丸テーブルを照らしている。
クッキー、マシュマロ、チョコレート。
ロリィポップにシロップたっぷりのキャンディ・アップル。
歯も魂も蕩けそうな甘いお菓子、それがバスケットに一山たっぷり。
その傍らに一枚の張り紙と小さな器に乗せられた黒いダイス。
濡れ羽色の羽ペンと南瓜色のメモ紙がひっそりと置かれている。
張り紙にはこう書いてあるだろう。
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親愛なる怪物様方へ。
よくもようこそ素敵な魔法の夜へ!
通例に従い魂も蕩けるお菓子を差し上げよう。
しかし皆々様も御存知の通り、タダより高いものはない。
故にひとつ、ゲームをしよう。
難しいことはない、必要なのは普通のダイスと少しの勇気。
ハイ&ローは御存知かな?
直前に発言した人の数字より上か下かを予想しながらダイスをふるだけ!
上だと思えば「ハイ」、下だと思えば「ロー」。
勇気を出して宣言しながら乱数にチェックを入れて発言したまえ。
成功なら文句無し!遠慮なく好きなお菓子をおひとつどうぞ。
同数ならばまたダイスを振れば良い。
ただし、失敗したらペナルティをひとつ。
置いてあるメモ書きに「自分のもっとも恥ずかしい記憶」を書きたまえ。
記憶が無ければ自分の弱点、苦手なもの、嫌いなもの。
兎に角あまり人に知られたくないことを書くように。
きちんと記したらお菓子をひとつ持って行って良い。
失敗したらお菓子はおあずけなんて酷いことは言わないよ。
そしてもう一つ、これは私からの悪戯だ。
ダイスでゾロ目を出した君、覚悟したまえ。
何処からともなくクリームたっぷりのパイが君の顔面に叩きつけられるよ。
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どこかで遠く、ケケケと小さな笑い声が不気味に響いて消えた。
◆団員でも通りすがりでも誰でも歓迎。
良識の許す範囲でお好きにお楽しみください。