ギルドスレッド
惑いの花酒亭
んふ、成功。
(おばけマシュマロをひとつ持ち上げ、満足げ。
どこからともなく現れたパンプキンヘッドがひょいと硝子玉を持ち上げた。
ゆらゆら、月下美人と人魚は揺れながら夜闇に消えていく)
(おばけマシュマロをひとつ持ち上げ、満足げ。
どこからともなく現れたパンプキンヘッドがひょいと硝子玉を持ち上げた。
ゆらゆら、月下美人と人魚は揺れながら夜闇に消えていく)
(――またふらりと現れたパンプキンヘッド、その手元には硝子玉。
中に沈む小さな人魚がまたダイスを掴んで放り投げた)
今度はハイ、ね。
中に沈む小さな人魚がまたダイスを掴んで放り投げた)
今度はハイ、ね。
49
うふふ、成功成功。
(今度は大きなキャンディ・アップルを掴んで去っていく。
パンプキンヘッドはゆらゆら、ゆらゆら。
硝子玉の中で揺れる女も、ゆらゆら)
(今度は大きなキャンディ・アップルを掴んで去っていく。
パンプキンヘッドはゆらゆら、ゆらゆら。
硝子玉の中で揺れる女も、ゆらゆら)
(顔にラクガキ、もといフランケンシュタインを模した傷を書き込んだ顔の男が素知らぬ顔でダイスを放る)
~♪
俺は常に高みを目指す!ハイだ!
~♪
俺は常に高みを目指す!ハイだ!
30
なん…だと…。
俺には恥ずべき記憶なんてないぜ!
なぜならそういう風に生きて来たからな…。
つーことで嫌いな食べ物でも言っとくか。
“トマト”!
俺には恥ずべき記憶なんてないぜ!
なぜならそういう風に生きて来たからな…。
つーことで嫌いな食べ物でも言っとくか。
“トマト”!
(頭の上に、懐中時計のついた大きな帽子。
少々息苦しそうに襟元を緩めながら、“マッドハッター”はダイスを手に取る)
さーて、どうしたモンか……。
――ロー、かねぇ。(手の中で転がしたダイスを、カラリと放った)
少々息苦しそうに襟元を緩めながら、“マッドハッター”はダイスを手に取る)
さーて、どうしたモンか……。
――ロー、かねぇ。(手の中で転がしたダイスを、カラリと放った)
40
よし、成功だ。
そんじゃ、遠慮なく貰っていくぜ。
(クッキーを一枚手に取って、小さな金属音を響かせながら去って行った)
そんじゃ、遠慮なく貰っていくぜ。
(クッキーを一枚手に取って、小さな金属音を響かせながら去って行った)
うおっと、負けか。
…そうだな、苦手なのは納豆だな。…こっちで納豆は伝わるのか?
大豆を発酵させた、粘りのある食べ物だが、臭いがな…。
…そうだな、苦手なのは納豆だな。…こっちで納豆は伝わるのか?
大豆を発酵させた、粘りのある食べ物だが、臭いがな…。
(包帯ぐるぐる巻きのミイラ男が、コインを弾くようにダイスを片手で弄び転がす)
そうだな…此処は無難に、ハイ。
そうだな…此処は無難に、ハイ。
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妖しげな南瓜ランタンの明かりがひとつの丸テーブルを照らしている。
クッキー、マシュマロ、チョコレート。
ロリィポップにシロップたっぷりのキャンディ・アップル。
歯も魂も蕩けそうな甘いお菓子、それがバスケットに一山たっぷり。
その傍らに一枚の張り紙と小さな器に乗せられた黒いダイス。
濡れ羽色の羽ペンと南瓜色のメモ紙がひっそりと置かれている。
張り紙にはこう書いてあるだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
親愛なる怪物様方へ。
よくもようこそ素敵な魔法の夜へ!
通例に従い魂も蕩けるお菓子を差し上げよう。
しかし皆々様も御存知の通り、タダより高いものはない。
故にひとつ、ゲームをしよう。
難しいことはない、必要なのは普通のダイスと少しの勇気。
ハイ&ローは御存知かな?
直前に発言した人の数字より上か下かを予想しながらダイスをふるだけ!
上だと思えば「ハイ」、下だと思えば「ロー」。
勇気を出して宣言しながら乱数にチェックを入れて発言したまえ。
成功なら文句無し!遠慮なく好きなお菓子をおひとつどうぞ。
同数ならばまたダイスを振れば良い。
ただし、失敗したらペナルティをひとつ。
置いてあるメモ書きに「自分のもっとも恥ずかしい記憶」を書きたまえ。
記憶が無ければ自分の弱点、苦手なもの、嫌いなもの。
兎に角あまり人に知られたくないことを書くように。
きちんと記したらお菓子をひとつ持って行って良い。
失敗したらお菓子はおあずけなんて酷いことは言わないよ。
そしてもう一つ、これは私からの悪戯だ。
ダイスでゾロ目を出した君、覚悟したまえ。
何処からともなくクリームたっぷりのパイが君の顔面に叩きつけられるよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どこかで遠く、ケケケと小さな笑い声が不気味に響いて消えた。
◆団員でも通りすがりでも誰でも歓迎。
良識の許す範囲でお好きにお楽しみください。