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ギルドスレッド

ギルド修好通商協会

【RP】Driftshade

異世界からの漂着物を積み上げた古物の露店や、
異世界風の飲食物の露店がひしめくバザールの一角だ。
強いて言うならアジアンに近いというか
数多の世界の中国から来た華僑・華人の商才と郷土意識の為せる業か。

赤地に金の文字が書かれた垂れ幕だとか
太陽光電池で駆動する金色の招き猫のおもちゃとか
タマリンドが隠し味になったオオトカゲ肉の照り焼きだとか
目に染みるほど青く発光するコーラとか
当たり前のように使われているプラスチックの椅子とか
店員のうちの一人が青緑色のツインテで半透明だったりとか
赤く日焼けして口汚いスラングを飛ばし合うエルフの人足とか
そんな頭痛がするほど情報過多な現実を茹だるような午後の日差しが全てを飲み込んでいた。

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(ちょっとした商談をした帰りである。やや買い叩かれた自覚はあるが、少なくとも原価割れはしていないので良しとする。一息入れるために飲み物を一つ買うことにした。) その青いやつひとつ。(謎のコーラはめっちゃ光っているが、少なくとも贅沢に氷も入れてくれるので体は冷えるだろう。やや値は張ったが、払えなくもない。)
(そこに、ぎょっとした表情を浮かべる少女がいた。 なにぶん蛍光色じみた色合いなどそれまでいた世界では見たことがなく、ましてや飲食物がそのような色をしているなどとは、カルチャーショックも甚だしい。 まな板の前で屈んでいた少女は振り向き見上げる姿勢で、信じられないと言わんばかりの表情を顔面に張り付けて男を凝視する)
……。
(一般的な現実でこんな光り方するのはブラックライトを当てたジントニックくらいだろう。陽光下でもなんか光ってるけどまあ飲めなくはないと思う。多分。RAD値上がりそうだけど。とりあえずスマホで撮影して、LI●Eで送ろうとしてログイン出来ない事を思い出した。悲しい。) 

ええと……?
(そこで視線に気付いた)
あ、いえ…。
(思わず失礼な態度をとっていたことを恥じる。 あんな色を飲もうとする者など宇宙人に違いない。宇宙人だから宇宙栄養が必要で宇宙飲料が必要になるのだ。 少女はウォーカーとしてこの世界に呼ばれて以降、様々な文化に触れ、そして諦めに似た許容力を身に着けていた)
失礼しました。
それって、おいしいんですか?
(きっと宇宙味。自分で飲みたいとは微塵も思わないのだが、バザールで売られているのだからそれなりに需要はあるのだろう。 このあたりは宇宙人が多いに違いない)
さあ?今までみたことないからとりあえず一回は飲んでみようかなって。売り物になる程度には死なないと思うし。
(人畜無害そうな顔してとってもチャレンジャブルな事を言う。良くも悪くも緊張感がなく、観光客的な。早速ごくり。うん、強烈な炭酸と冷たさとコーラ風味が来る。)

大体コーラだな……。
(返事を聞き、少女の中で男の評価が宇宙人から悪食へと移り変わる。 それこそ信じられないといった表情で飲料へ口付ける様子を見、嚥下に動く喉を眺め。 なぜか)
(ひとくち飲み終わったあとの男が無事なことにほっとしてしまう)
そうですか…。
あ、今まで見たことなかったんですか?
(少女が見る限りにおいては男の風体は現地人。やや珍しい履物をしているがきっとバザールで買ったものなのだろう。そんな彼が見たことないというのだからこの世界においてもひどく珍しい飲み物なのだろうか)
(繰り返すが自分には宇宙人の飲み物などノーセンキューである)
冷たくてわりと美味しい。

このあたりは旅人が多いみたいだから、ヨソの世界の産物なんじゃない?
いちおー紫外線が当たると光る飲み物みたことはあるけど、こんなに光ってるのはみたことないし。(首を振る。)

光ってない普通のコーラから試してみたらどうだろう。
(しがいせん、という言葉を混沌のバベルが翻訳してくれる。太陽の光に含まれるものらしい。 よくわからないが太陽光に当たっても光る飲み物はやはり御免こうむると静かに思う少女である)
ヨソの世界は宇宙人が多いんですね…。
光らないコーラはどういう飲み物なんですか?
宇宙人?見たことないなあ。変わった人はたまには居るけど。ルートビア好きな人とか。

コーラの実と柑橘類とシナモンとなんやかんやで香り付けした炭酸飲料……でよかったかな。(おしい、バニラも香りの主成分です)
だいたいの場合は茶色いけど、着色料の色だから青いのとか透明なのとか緑色のやつもできるね。
(器を揺らすと氷がガチャガチャと鳴った。……波立つと余計光る!)
(るーとびあなるものを少女は知らないが、なんとなく飲み物だということは伝わってくる)
ああ、でも原材料を聞くとなんだか普通の飲み物のように聞こえてきますね。
コーラの実というのは知りませんでしたが。
(なるほどなるほど、少女は頷く。 宇宙ドリンクだと思っていたものが意外と普通の飲み物なのだと知って心が落ち着き、しかしその安堵は直後の光る炭酸飲料によって打ち砕かれた)
世の中は蓋を開けてしまうと意外とつまんないもので出来てるものですよ。
(話す合間合間で飲んだり、首筋に器を当てて体を冷やしたりしてる。)

味はちょっと強炭酸な以外普通ですしね、氷溶け切る前には飲みきりますよ。
(そもそもコズミックな理屈とかアトミックな理屈でなく、ファンタジックな理屈で光ってる可能性もあるのだ。)
ヨソの世界のものでも平気で飲めるんですね…。
初めて飲んだときとか、怖くなかったんですか。
(冷たいという飲料。その器を首筋に当てるさまを見ると、なんだか随分慣れた手つきだなと感じる。 濡れた布を体に当てるのと似たようなものだが、飲料の器でというのは眼から鱗であった)
誰かにしょっぴかれたりせず売り物にできる程度に安全だから店が出せてるんだろうし、だったら別に恐れる必要なんてあんまりないんじゃないかな。
これが試作品で、金なんか取らないっていうなら多少は怖がるかもしれないけど。
(こんなものを飲むに至るロジカルな理由はあるようだが、鈍感というか大物というか。)
……。
(少女は口を閉じて周囲を見回す。 無秩序雑多な露天群。 元の世界でも全く馴染みのない世界というわけではないが、仮にここのどこかの店が安全性の欠けた商品を扱ったとして、果たして警邏は的確に仕事をしてくれるのだろうか。 いまだこの世界へ呼ばれて日の浅い少女である、自信もって首を振ることができない。縦にも、横にも)
そうかもしれないですね。
(曖昧なコメントだけする)
あの。コーラって、高級品ですか?
(まったく興味がないわけでもない。と言わんばかりの質問だった。 目の前でやけに輝く液体は強く遠慮するが、彼がさっき語った普通のコーラなるものは少し興味がわく。 なにしろ『たんさんいんりょう』なるものを語る彼の口ぶりがどうも、長く親しんできた飲み物のように思えたからだ)
(平和ボケしたボンクラである。そこのところは結局一朝一夕では変わらない。)
俺のいたとこでは何処にでもあったし、別に高くはなかったかな。
アメリカとかいう、世界中の若者に自分の国の流行歌を歌わせて、自国製ジーンズを履かせることに成功したような国が何処にでも持ち込んで売り出してたし。

ここでもまあ、そこまで凶悪なお値段ではないよ。
現地生産も一応できる部類だし……あ、光ってないやつのほうが安い。当然ね。
とにかくすごい国があって、流行らせたと。

それなら、買うのは光ってないほうですね。(断言)
いえ、売っているのを見かけたらですけども。
…あと、喉が渇いたら。
(万が一、すぐそこで売ってるよと言われても遠慮できるよう逃げ道を用意しておく。いつか試すかもしれないが、心の準備をする時間はほしいのだ)
俺はバオバブ味とか塩スイカ味とか湿布味とか色が違うとか言われると気になっちゃうタイプだから買ったけどね。なんかこう、怖いもの見たさで。
(飲食が娯楽の域に大きくはみ出した感性は物質に溢れ爛熟した文化に支えられている。この、大した金のなさそうな青年の過ごした世界はそういう世界だった。)

そのうちここらの飲み物屋を制覇する予定だから、いい店があったら教えるよ。
(怖いもの見たさで試すのは結構なことだが、例として挙げられたものが何一つ理解できなかったことに少女は静かな不安を抱いた)
はぁ…。
ここのお店を。
(どれだけあるんだろうと数え、10を超えたところですぐにやめた。とにかくいっぱいだ。 金がいくつあっても足りる気がしない)
(そう思い、おや、と気づいた)
俺、そんなに現地人に見えるかな?
(へらへら笑って言った。いつの間にか器は空になっていたが、まだ氷は残っているので肘の裏などを冷やしたりしている。)

こんなのとか作ってるような感じの世界の出身なんだけど。
(ポケットからツナ缶を取り出して、ポンと投げた。親切な手順に従って道具なしで簡単に開封でき、長期保存が利く、良質な油脂とタンパク質。印刷は鮮明で、これを用いた料理のレシピまで書かれている。こんな、一食分にもならず手のひらに収まるものごときに随分と丁寧なものであった。)
…服装から、なんとなく。
それに、ここで店を出してる人たちと同じ人種だと思ったので。
(こんなの、と言われてその『こんなの』を両手で受け取る。ずっしりと重い)
(つるりとした微塵の歪みも見当たらない造形に、精緻な紋様。 見るものの購買欲を焚きつける絵と実用性を重視した説明の数々。 いったい、どれほどの職人が作ればこんなものが仕上がるのか想像もできないし、そんな職人技をわざわざ一食分にもならないちっぽけな食品を包む容器に使ってるというちぐはぐさ)
…嗜好品ですか?
元の世界の服は高いものじゃないけど一着しかないから洗い替えが要るし、一度穴なんか開けると簡単には替えが効かない。
それとここの人たちとはちょっと人種が違う、かなぁ。
(この男のほうが熱量に乏しい。)

生の肉や魚よりは高いけど、ちょっとおかずが一品足りないとか、買い出しを忘れた時とかに活躍する保存食、かな。
あとサンドイッチつくるなら個人的には絶対に要るもの。
人種が違いましたか、すみません。
(ちょっと人種が違う、というのが言い方の問題なのか、本当に『ちょっとだけ人種が違う』のか少女にはわからなかったが、それ以上追及することはなかった。 単純に似ているとは思ったけれども)
普通の、便利な保存食ですか。容器ひとつに随分と力を入れるんですね。
一つ作るだけなら、そう思うんだろうね。

釘一本から缶ひとつ、出来たものを運ぶ車や飛行機に至るまで徹底的に規格化されてるんだ。
で、同じものを機械で同時に大量に、無駄なく同じ寸法で作れる仕組みをつくって、大量に配送すると1つあたりにかかる労力は相対的に減るから、お安くなる。

……その缶と同じものが、大体日に何十万って数が作られて全国に運ばれてるんだよね。それでも一億人以上が暮らす国だから、そればかり食べるほどたくさん作れるわけじゃないけど。
(途方も無い数だとは思う。ちなみにその途方も無い数の実に99%以上を生産するのが静岡県である。みんなツナ缶食えよ!タイ産じゃなくて日本産のやつな!)
機械で、というのはよくわかりませんが…。
(顎に手を当てて考える素振りをする。 空いた片方の手は保存食容器を撫でてすべすべした感触をたのしむ)
職人を集めて分業させて、ひとりに同じものをずっと作らせ…最終的に組み合わせるんでしょうか。
(以上が、混沌による崩れないバベルからの翻訳と、翻訳しきれない純粋な知識量を少女自身の推理で埋めた内容である。機械による大量生産以前の、工場制手工業の思想がそこにあったが、少女の表情にはいまいち実感がわかないといった風な色が浮かんでいた)

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