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廃墟
つい、未知の翼に惹かれてちょっと夢中になりすぎたと言うか。じんわりはしゃいでいたままのテンションで、触りすぎた。だって魅力的だったから、つい。どうしても、気になって。
星の鑑賞。
そう言われると、ぱちりと瞳を瞬いた。
あ。音は出さずとも、小さく唇が動いた。
「……すっかり忘れていた。色々ありすぎて、つい。…………そろそろ、これも降りる。眠い、気がする」
夢中になったり、動揺したり。
今夜は、星空より刺激的なあれこれがありすぎた。
思った以上に、心が動くことは疲れるものだ。なんだか、自覚したらどっと疲れた気がする。いやなものではない、と、思うけれど、ちょっとだけ瞼が重くなって来た。
やっぱり、本気で手伝ってくれるつもりらしい。
そう気付くと、少しだけおかしい気分だ。お人好し。
下りは、落ちなくてすむと嬉しい。
星の鑑賞。
そう言われると、ぱちりと瞳を瞬いた。
あ。音は出さずとも、小さく唇が動いた。
「……すっかり忘れていた。色々ありすぎて、つい。…………そろそろ、これも降りる。眠い、気がする」
夢中になったり、動揺したり。
今夜は、星空より刺激的なあれこれがありすぎた。
思った以上に、心が動くことは疲れるものだ。なんだか、自覚したらどっと疲れた気がする。いやなものではない、と、思うけれど、ちょっとだけ瞼が重くなって来た。
やっぱり、本気で手伝ってくれるつもりらしい。
そう気付くと、少しだけおかしい気分だ。お人好し。
下りは、落ちなくてすむと嬉しい。
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思い立って、廃墟を貫いて立つ樹木の枝に足をかけて、両手で身体を引き上げるように木の上へ。無造作なそれにがさがさと枝葉が顔や手を打つが、痛み慣れしている分、あまり気にはならなかった。
格闘することしばらく。やっと屋根の上の高さに顔を出すことが出来て、小さく一息を吐く。
もとから長い幽閉と暴行で随分弱っていた上、それなりにあったレベルまで1に戻っているこの身体は、結構どんくさい。
太い枝に腰を下ろすと、片足首に嵌ったままの枷が千切れた鎖と擦れて鈍い音を立てた。
「……星。月。……空、広い」
人と会話をしないとすぐに端的どころか単語になりがちな呟きを零して、まだ夏の気配がしっとりと残る生温い夜風に左右異色の瞳を細める。
広くて高い、どこまでも続くような夜空が、とても心地よかった。
・異世界からやって来て、ほんの数日。廃墟の屋根の上の、ある日のこと。
・入室可能数:1名
・どなたでも歓迎