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ギルドスレッド

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彷徨の日々

そこは例えば 喧騒の街角

耳の長い者。翼のある者。鋼鉄の体を持つ者――
多種多様な人種が行き交い賑わう街中に、一つの白い火が灯る。

白い肌、白い装い――そして、蒼白い炎の如くたなびく霊体の髪。
前髪で隠れがちの目線は下を向き、気のない表情でとぼとぼと歩く様はさながら迷子のよう。

これはつい先日、まだ無辜なる混沌に召喚されて間もない時。
ギルド『ローレット』とやらを目指していた少女の、最初の旅の一幕。

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気がついたら……あの場所に、いたから。とても、驚いて……。
ドラゴンや、生き物に、見えないヒトも……いるみたいだから。不思議な世界……です。
(興奮隠せない様子に同調するように、小さく首肯する)

ここで、宿を……借りることも、できるんですね。
じゃあ……今夜は、ローレットで。休ませてもらおう……かな。

お仕事も……わぁ。いっぱい、あるんですね。
パン屋さん、ケーキ屋さん、住み込み……ん。どれも、この世界の……勉強になりそう。
(一先ずの宿を確保できた事で、ほぅ、と安堵の一息を付く。次いで、取り出された求人誌の分厚さに感心したような表情を見せ、ぱらぱらと捲っていく)

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