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彷徨の日々

そこは例えば 喧騒の街角

耳の長い者。翼のある者。鋼鉄の体を持つ者――
多種多様な人種が行き交い賑わう街中に、一つの白い火が灯る。

白い肌、白い装い――そして、蒼白い炎の如くたなびく霊体の髪。
前髪で隠れがちの目線は下を向き、気のない表情でとぼとぼと歩く様はさながら迷子のよう。

これはつい先日、まだ無辜なる混沌に召喚されて間もない時。
ギルド『ローレット』とやらを目指していた少女の、最初の旅の一幕。

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いえ……こちらこそ、本当に……助かりました。
当分は……この街を、中心に。動くつもり……です。

このギルドも、イレギュラーズが……いっぱい、集まる、みたいですから。
また……どこかで、すれ違ったら。旅の……お話を、しましょうね。
(旅の行き先を示す手紙や、可能なら魔術による念話なども考えられるだろうか。
胸に手を当てながら丁寧に会釈を返し、その姿を見送る。次いで、改めて周囲を見渡して地形を忘れないようにしながら、自分もギルドの中へと入っていった)

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