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彷徨の日々

そこは例えば 行商の帰り道

先の賑わいを見せた、イレギュラーズ達の一連のオリエンテーション。
街のとある広場で幽焔の少女もまた不慣れな日雇いの行商を行い、これを無事に終えた。
売上も上々好調、お陰で当面の旅の路銀は確保できただろう。

しかし、予想外の出来事も起きた。
まさか仕事を手伝ってくれる人がいるとは思わず、奇妙な縁ができた。

これは行商を終えた後、雇われた店に戻るまでの間。
陽が沈み、夜の帳が下り始めた街の路地で交わされる、少女と少女と会話の一幕。

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うん……ありがとう、ございます。
旅が一人じゃないの……心強い、です。
今日のお仕事も、ギルドで紹介してもらったもの……だから。
(お手伝いと温かい心配りに、小さく小さく微笑みを返す)

えっと……ユエナさんは、この世界の……人?
それとも、私みたいな……旅人(ウォーカー)ですか?
(シーツしか纏っていない姿を戸惑うように見ながら、文明と種族の坩堝たるこの世界で、指摘していい物なのかどうか悩み、ひとまずそれを受け入れている様子。
見た目の色合いは正反対だが、どこか似た気配を感じる相手の素性を、それとなく尋ねようと)

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