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彷徨の日々

そこは例えば 行商の帰り道

先の賑わいを見せた、イレギュラーズ達の一連のオリエンテーション。
街のとある広場で幽焔の少女もまた不慣れな日雇いの行商を行い、これを無事に終えた。
売上も上々好調、お陰で当面の旅の路銀は確保できただろう。

しかし、予想外の出来事も起きた。
まさか仕事を手伝ってくれる人がいるとは思わず、奇妙な縁ができた。

これは行商を終えた後、雇われた店に戻るまでの間。
陽が沈み、夜の帳が下り始めた街の路地で交わされる、少女と少女と会話の一幕。

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(一生懸命、手を添えて。手押し車を、お手伝い)

うん、お店まで…じゃ、なくて
あなたのそば、いる。
……お金も、ほしいけど、……少し、心配。

(褐色肌に蜂蜜のとろりとした甘い瞳、柔らかなピンク色の長い髪。
 けれど表情はおどおどとしたもので、随分と幼い。
 おどおどぎみなのは、お互い様かもしれないが。

 あ、あとシーツしか着てない。(最重要情報))

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