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森の洋館

【RP】ゆめかうつつか

酷く残酷な現実に心砕かれた少女達は、白い手と手を取り合って夢の世界に逃げ込みました。

二人きりのエンドロール。
例えそれがIFであっても、目覚めなければそれが現実。
悲しむことにも、痛むことにも、虚しさに溺れることにさえも、もう疲れてしまったから。
だからこれでいい。これがいい。
現実はとても残酷だから。


……けれど現実は。
二人が思うより、きっと、ずっと。

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──落ちる影が一人になって、暫く後。

『有原卮濘』というカタチが微かばかりの行間を終えて。
コレは死を齎しに戻ってきた──我が身諸共。

「これで 終わり」

「もう やり残しは ない?」

「聞くまでも ないだろうけど さ」

「世界を欺いてまで また 私達は眠るんだ」

 しゅるり、にょきり。
 混沌の泥を自称する不定なる肌から。
 現にはないはずの花弁と蔓が伸びて。
 
「あらためて 聞きたいの」

「他にあり得たかもしれない可能性てんかいを全て切り捨てて を 選んでくれる?」

何でもないようない声で。
ぎゅう、と縋るように 抱きついた。

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