ギルドスレッド
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森の洋館
──落ちる影が一人になって、暫く後。
『有原卮濘』というカタチが微かばかりの行間を終えて。
コレは死を齎しに戻ってきた──我が身諸共。
「これで 終わり」
「もう やり残しは ない?」
「聞くまでも ないだろうけど さ」
「世界を欺いてまで また 私達は眠るんだ」
しゅるり、にょきり。
混沌の泥を自称する不定なる肌から。
現にはないはずの花弁と蔓が伸びて。
「あらためて 聞きたいの」
「他にあり得たかもしれない可能性 を全て切り捨てて 私 を 選んでくれる?」
何でもないようない声で。
ぎゅう、と縋るように 抱きついた。
『有原卮濘』というカタチが微かばかりの行間を終えて。
コレは死を齎しに戻ってきた──我が身諸共。
「これで 終わり」
「もう やり残しは ない?」
「聞くまでも ないだろうけど さ」
「世界を欺いてまで また 私達は眠るんだ」
しゅるり、にょきり。
混沌の泥を自称する不定なる肌から。
現にはないはずの花弁と蔓が伸びて。
「あらためて 聞きたいの」
「他にあり得たかもしれない
何でもないようない声で。
ぎゅう、と縋るように 抱きついた。
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二人きりのエンドロール。
例えそれが
悲しむことにも、痛むことにも、虚しさに溺れることにさえも、もう疲れてしまったから。
だからこれでいい。これがいい。
現実はとても残酷だから。
……けれど現実は。
二人が思うより、きっと、ずっと。