ギルドスレッド
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森の洋館
「──なわけないでしょ」
仕方ないなぁ、と僅かながらに優しげな声で
「どんなに優れたアイテムでも手入れを怠れば壊れるし、役目を終えた"だいじなもの"も同じく消え失せる。もう、あなたの歩む次の物語の道行に……私達の出番はないの」
クウハの顔を流れる涙を指で掬い、続けて
「物語は幾多にも別れ分岐して、並列する展開を持つ。けれど本史 になるのは一つだけ。だから既に定まった今も、その先に続く未来も、もう、覆らない」
断言。泥へ解けた手でクウハに触れても、人らしい感覚しか伝えられないように。もう私にできることはない。
「……でも 一つだけ やり残しがあったから それだけを済ませよっか」
仕方ないなぁ、と僅かながらに優しげな声で
「どんなに優れたアイテムでも手入れを怠れば壊れるし、役目を終えた"だいじなもの"も同じく消え失せる。もう、あなたの歩む次の物語の道行に……私達の出番はないの」
クウハの顔を流れる涙を指で掬い、続けて
「物語は幾多にも別れ分岐して、並列する展開を持つ。けれど
断言。泥へ解けた手でクウハに触れても、人らしい感覚しか伝えられないように。もう私にできることはない。
「……でも 一つだけ やり残しがあったから それだけを済ませよっか」
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二人きりのエンドロール。
例えそれが
悲しむことにも、痛むことにも、虚しさに溺れることにさえも、もう疲れてしまったから。
だからこれでいい。これがいい。
現実はとても残酷だから。
……けれど現実は。
二人が思うより、きっと、ずっと。