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森の洋館

【RP】ゆめかうつつか

酷く残酷な現実に心砕かれた少女達は、白い手と手を取り合って夢の世界に逃げ込みました。

二人きりのエンドロール。
例えそれがIFであっても、目覚めなければそれが現実。
悲しむことにも、痛むことにも、虚しさに溺れることにさえも、もう疲れてしまったから。
だからこれでいい。これがいい。
現実はとても残酷だから。


……けれど現実は。
二人が思うより、きっと、ずっと。

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「──なわけないでしょ」
仕方ないなぁ、と僅かながらに優しげな声で
「どんなに優れたアイテムでも手入れを怠れば壊れるし、役目を終えた"だいじなもの"も同じく消え失せる。もう、あなたの歩む次の物語の道行に……私達の出番はないの」
クウハの顔を流れる涙を指で掬い、続けて
「物語は幾多にも別れ分岐して、並列する展開を持つ。けれど本史げんじつになるのは一つだけ。だから既に定まった今も、その先に続く未来も、もう、覆らない」
断言。泥へ解けた手でクウハに触れても、人らしい感覚しか伝えられないように。もう私にできることはない。
「……でも 一つだけ やり残しがあったから それだけを済ませよっか」

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