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森の洋館

【RP】ゆめかうつつか

酷く残酷な現実に心砕かれた少女達は、白い手と手を取り合って夢の世界に逃げ込みました。

二人きりのエンドロール。
例えそれがIFであっても、目覚めなければそれが現実。
悲しむことにも、痛むことにも、虚しさに溺れることにさえも、もう疲れてしまったから。
だからこれでいい。これがいい。
現実はとても残酷だから。


……けれど現実は。
二人が思うより、きっと、ずっと。

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──仕方のないコね。
(いつからだろう。
私の与えられた役割は“妹”であった筈なのに、時折“姉”の様に振る舞う様になったのは。
長い刻を識っている癖に、愛に飢えた子供の様で。
彼の魔法使いによく似ている。
いや、“似た存在になってしまった”というのが正しいのか)

…何もかも貴方の所為でないとは言わないけれど。
ほんのきっかけにすぎないのよ。
私は半分死んでいて、貴方が現れた事をきっかけに少し息を吹き返しただけ。
私もこの子も死にたくて、死にたくても死にきれなかった。
最後に幸せな夢を見る為に、彷徨い歩いていた亡霊に過ぎない。
この結末は最初から決まっていた様なものなのよ。

私。貴方が嫌いになったから眠るんじゃないわ。
貴方のこと、大嫌いだけど大好きよ。
ずっとずっと大好きよ。
例え私が終わってもずっと一緒にいられる様に、祝福を残してあげたでしょう?

(もう振り返る必要は、ない筈だ。
…ない筈なのに。
どうしてだろう。私達に縋るのは)

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