ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
森の洋館
──仕方のないコね。
(いつからだろう。
私の与えられた役割は“妹”であった筈なのに、時折“姉”の様に振る舞う様になったのは。
長い刻を識っている癖に、愛に飢えた子供の様で。
彼の魔法使いによく似ている。
いや、“似た存在になってしまった”というのが正しいのか)
…何もかも貴方の所為でないとは言わないけれど。
ほんのきっかけにすぎないのよ。
私は半分死んでいて、貴方が現れた事をきっかけに少し息を吹き返しただけ。
私もこの子も死にたくて、死にたくても死にきれなかった。
最後に幸せな夢を見る為に、彷徨い歩いていた亡霊に過ぎない。
この結末は最初から決まっていた様なものなのよ。
私。貴方が嫌いになったから眠るんじゃないわ。
貴方のこと、大嫌いだけど大好きよ。
ずっとずっと大好きよ。
例え私が終わってもずっと一緒にいられる様に、祝福を残してあげたでしょう?
(もう振り返る必要は、ない筈だ。
…ない筈なのに。
どうしてだろう。私達に縋るのは)
(いつからだろう。
私の与えられた役割は“妹”であった筈なのに、時折“姉”の様に振る舞う様になったのは。
長い刻を識っている癖に、愛に飢えた子供の様で。
彼の魔法使いによく似ている。
いや、“似た存在になってしまった”というのが正しいのか)
…何もかも貴方の所為でないとは言わないけれど。
ほんのきっかけにすぎないのよ。
私は半分死んでいて、貴方が現れた事をきっかけに少し息を吹き返しただけ。
私もこの子も死にたくて、死にたくても死にきれなかった。
最後に幸せな夢を見る為に、彷徨い歩いていた亡霊に過ぎない。
この結末は最初から決まっていた様なものなのよ。
私。貴方が嫌いになったから眠るんじゃないわ。
貴方のこと、大嫌いだけど大好きよ。
ずっとずっと大好きよ。
例え私が終わってもずっと一緒にいられる様に、祝福を残してあげたでしょう?
(もう振り返る必要は、ない筈だ。
…ない筈なのに。
どうしてだろう。私達に縋るのは)
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
二人きりのエンドロール。
例えそれが
悲しむことにも、痛むことにも、虚しさに溺れることにさえも、もう疲れてしまったから。
だからこれでいい。これがいい。
現実はとても残酷だから。
……けれど現実は。
二人が思うより、きっと、ずっと。