ギルドスレッド
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森の洋館
(そう。起きたって何も変わらない。
私達が目覚めても、目覚めなくても、彼の運命は変わらない。
彼から自由を奪い去った鎖 が解かれる事はなく。
“主人の猫 ”という役割が変わる事はない。
定められたその運命に苦しめられる日があったとしても。
……けれど、「不要な背景だった」など誰にも言わせてなるものかと腹の奥で感情が猛る。
だって、だってそうだ。
例え多くを為したわけではなかったとしても。
彼の一番脆い心を必死で護り抜こうとしたのは。
私とこの子 だという自負はあって。
だから。
──“連れて行って”って、言わなくていいの?)
私達が目覚めても、目覚めなくても、彼の運命は変わらない。
彼から自由を奪い去った
“
定められたその運命に苦しめられる日があったとしても。
……けれど、「不要な背景だった」など誰にも言わせてなるものかと腹の奥で感情が猛る。
だって、だってそうだ。
例え多くを為したわけではなかったとしても。
彼の一番脆い心を必死で護り抜こうとしたのは。
だから。
──“連れて行って”って、言わなくていいの?)
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二人きりのエンドロール。
例えそれが
悲しむことにも、痛むことにも、虚しさに溺れることにさえも、もう疲れてしまったから。
だからこれでいい。これがいい。
現実はとても残酷だから。
……けれど現実は。
二人が思うより、きっと、ずっと。