ギルドスレッド
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森の洋館
「我慢のし過ぎは心身に毒だろう?」
(ソレの疑問に変わらぬ調子でそう返して)
「紫苑の月。
君、銀の月に近寄る恋人を憎んではいないかい。
疎ましく不快であると感じてはいないかい。
素直になった所で罰は当たらないさ。
現実に帰ればそれら全ての感情に君は蓋をするのだろうし」
………。
(半身を見る少女の瞳に涙が滲む)
(どうして、と唇の動きが彼を責めて)
(クウハを守るようにぎゅっと強く抱き締めようと)
(ソレの疑問に変わらぬ調子でそう返して)
「紫苑の月。
君、銀の月に近寄る恋人を憎んではいないかい。
疎ましく不快であると感じてはいないかい。
素直になった所で罰は当たらないさ。
現実に帰ればそれら全ての感情に君は蓋をするのだろうし」
………。
(半身を見る少女の瞳に涙が滲む)
(どうして、と唇の動きが彼を責めて)
(クウハを守るようにぎゅっと強く抱き締めようと)
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木の幹の扉が語りかける。
柔らかな風に木々がそよぐ。
花が鮮やかに咲き誇る。
砂糖細工の蝶が舞う。
天に伸びたキノコの傘を暖める、春の日差しは蜂蜜の色。
晴れ渡る空を泳ぐ青い鯨がないている。
帰りたい。帰りたい。帰りたくない。
不思議の御伽噺によく似た世界。
永遠の少女の夢の世界。