ソファーやクッションなどが備え付けられた談話室。

貴方が運良く(或いは悪く！)館へ迷い込んだなら
この世ならざる住民がこの部屋へ案内してくれるだろう。

居たければ居たいだけいればいい。
飽いたならば離れればいい。
そうして、気が向いたならばまた立ち寄ればいい……。

悲劇も喜劇も茶番劇。
死者に事情があるように、生者にも事情があるものだ。
彼方では笑い声が、此方では泣き声が。
ああ、それもまた一興。

――さて、今日はどんな話をしようか。

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お、いいな。
図書館にはちょうど用もあったし、初心者にも易しいのを頼むぜ。

『できない』のと『やらない』のは別物だからな。得手不得手はあるが、継続は力だ。
そういう芸術的なモンだって、職人の磨き上げたセンスと積み重ねた努力の結晶だろうし。
……まぁ、「食べてもらう相手のことを考えて作る」ってのが一番大切だと思うけどな。

そういう意味ではクウハの料理は愛情たっぷりだよなぁ。
魔法舌の性能がまだ未熟なオレのために味付けを濃い目にしてくれたり、
オレや館の子どもたちが好きそうなトッピングを増やしてくれたり、
そうやって心を配ってくれるの、すげぇ嬉しいし、感謝してる。
……いつもありがとうな、愛してるぜ。(臆面もなくそう言い、柔らかな微笑みを向けて)