PandoraPartyProject

ギルドスレッド

森の洋館

【個別RP】空は青く。

空は青く青く澄み渡る。
各々の心模様など知らぬまま。
それはもう、◯◯しい程に。

【お誘いした方とのRPスレッドです】

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(日差しが差す昼下がり。
木の枝の上の上に寝そべって、人間観察という名の昼寝に洒落込んでいる。
……いつかの夏の、あの日のように)
(そこへ翼を羽ばたかせながらハンナが降り立つ。そして「いつものように」話しかける)
おや、クウハさん。また大切なお仕事中ですか?
(聞き慣れた麗しのプリンセスの声を聞き、そちらへ視線を向けて)
ま、そんな所だな。
オマエこそ今日は仕事じゃねーのか?
(彼女へ「いつものように」笑いかけ、ひらりと枝から飛び降りる。
それが当たり前であるように隣へと並んで)
いえ、今日は非番ですよ。
何気なく飛んでいたらここにクウハさんがいるのが見えましたので立ち寄っただけですよ。
(いつもと変わらないはずの彼との対話に、心に何か重いものを感じながらもいつも通り言葉を返す。これはいつものことなのだと自分に無意識に言い聞かせながら)
ん、そうか。
…………?
(いつもと変わらない態度、いつもと変わらない対話。その筈だが、僅かに何か引っ掛かるものを感じ、彼女の頬に手を伸ばす。
また隈でもできていやしないかと、彼女の顔を覗き込もうと)
…っ!
(彼が手を伸ばしてきたことに動揺し思わず後ろに退いてしまう。自分の取った行動に動揺を見せないよう取り繕う)…どうしましたクウハさん?女性の顔にいきなり手を触れようとするものではありませんよ?
…そうだな?
(避けられた手と彼女の顔を交互に見て)
……ハンナ。オマエ、なんかあったか?
いつもと様子が変じゃねーか?
…おやそうですか?いつも通りだとは思うのですが(心の迷いを見透かされたことに少し反応しつつも誤魔化し続けるが、少し動揺が顔に出る)
いつも通りなら避けねーだろうが。
お互いに今更その程度の事に文句言う仲でもあるまいしよ。
……どうしたんだ。俺には言えないことか?
(瞳に心配の色を乗せて平静を装おうとする彼女を見る。
近寄ってもよいものか。
開けられた僅かな距離が、やたらと遠い)
…別に、特にクウハさんが気にするようなことでもありませんよ。
私にそこまで気を遣って頂かなくても大丈夫ですよ。(「だって私はあなたにとってそこまでの存在でもないでしょう?」、続こうとするその言葉をなんとか飲み込んで)
…気にするさ。
俺にとってオマエは……、

(ぐるぐると”腹が減る”ような感覚に見舞われて、先に続く言葉を飲み込む。
…嫌だ。
開けられた距離も、拒絶するような言葉も、そのどれもが気に入らない。
もしかすると、ほんとうに……)

――ハンナ。
(思考が結論に達するより先に、距離を詰め強く抱きしめようと)
えっ…(あまりに突然の行動に反応出来ず抱きしめられる)
ク、クウハ…さん…?
はは、ど、どうしましたか?様子が変なのはあなたもじゃないですか…(抱きしめられ彼の感覚を匂いを感じ、思考がショートしそうになりながらもなんとか誤魔化しの言葉を絞り出す。その言葉は震えてもはや隠すこともままならないが)
こんなとこを見られたら勘違いされてしまいますよ?貴方には良い関係の方がいらっしゃるのでしょう?(冗談のように言いながら身を捩り離れようとする。)
(ハンナの中に言いようのない様々な感情が浮かんでは混ざる。もはや自分がどう思っているのかすら正確に把握できない)
…嫌だ。逃げるなよ……。
(離れる事を嫌がり、尚更深く抱きしめる。
どこか弱々しく響く声。赤の瞳を切なげに細めて)

……別にいい。アイツはこんな事で怒る奴じゃない。
何処かで俺に恋人が出来たと聞いたのか?
だからなのか……?
クウハさん…(いつもとあまりにも異なる様子にただ驚く。混乱していた頭が逆に冷静になってゆく)
いえ、別にそういうわけ…(否定し、それは違うと言おうとした。しかしどうしても言葉を紡ぐことが出来なかった)
……(その弱々しい様子に本来なら言うつもりもなかった言葉を口に出してしまう)私は、貴方にとって『特別』な存在ではないのでしょう…?ただ少し仲のいいからかいがいのあるどこにでもいるような平凡な存在なのでしょう…?
ですから…そんな、弱々しくならないで下さいよ、ほら、いつものように揶揄ってくださいよ。これ、も、いつものそういうのなんでしょう?(そう言って下さい。そうでないとまた勘違いしてしまうから)
…違う。違うんだ。
(腕の中の彼女の様子に、少なくとも嫌われてはいないのだと安堵する。
…いや、それは最初から分かっていた筈だ。
自分から近寄って、声をかけてきた時点で。
ゆっくりと静かに息を吐いて)

俺はただ、俺の事情にオマエを巻き込みたくないだけで。
そういうわけじゃないんだ……。
(離れて欲しくない。傍にいて欲しい。手放したくない。
傲慢ともいえる強欲な感情がぐるぐると巡る。
その感情が良くないものである事を理解している。
少なからず彼女は苦しむだろう。
あぁ、それは嫌だ……)
……(まだ腑に落ちないことはある。まだこの心の中に渦巻く感情は整理しきれない。まだ聞きたいことはある。まだ怖い、勘違いだったと知ることが。だけどわかるわかってしまう。彼は私を護ろうとしてくれていたのだと。決して自分は彼にとってのどうでもいい存在ではなかったのだと。)

(そしてもう一つわずかに冷静になった頭に沸きだした感情があった。この感情は本来この場には似つかわしくないのであろう。ほかに言うべきこと言葉にすべきことは無数にある。考えるべきこともだ。しかしその感情に突き動かされる)クウハさん…ええ、言いたいことはたくさんあります本来は整理して話すべきなのでしょう。ですが…ですが言わせてください。
(クウハの顔を両手で挟むようにつかみ)私をなめるな!!
私がそんなに弱く見えるか!!そんなに情けないか!!あなた一人が抱え込んで遠ざけなければ害されるような存在に見えるか!!護ってもらわねば生きていけないようなひな鳥に見えるか!!
甘く見るな!!私はこれでも軍人だ!!望んだ形でなかろうと、悲劇にしか見えぬ道のりであろうとも、たとえ心が擦り切れる状態であろうとも!!私だって『英雄』と呼ばれた存在!!一端のプライドはある!!
なんだっていい!巻き込んでください!!私に言ってください!!たとえ何が立ちふさがろうとも全て粉砕してあげます!!!
(叫ぶ、叫ぶ。自らの悩みをかき消すように。貴方に「心配しなくても大丈夫だ」と思ってもらえるように)
ハン、ナ……。
(彼女の叱責に、叫びに、息を呑む。
……あぁ、分かっていた。理解していた筈だ。
人間は儚く、脆い。その中でも彼女は脆く思えて。
けれど、そればかりでは決してない。
悍ましい闇に呑まれて尚、輝きを放つだけの力強さがあった。
可憐な姫である以上に、数多の戦場を駆け巡る軍人として完成されていて。
だからこそ惹かれ、離れがたく、彼女が押し隠す柔らかな感性が擦り切れる事を恐れ、何度も手を伸ばしたのだ。
その全てが自身のエゴに過ぎないと理解していて尚)

……悪かった。
オマエは聡いから、隠し切れはしないだろうと思ってたよ。
多分、前から何か勘付いてはいたんだよな?
理解していた上で俺はオマエを振り回した。
話せば更に振り回す事になるだろうと……俺はただ、それが嫌だっただけなんだ。
本当に悪い。悪かった。
オマエにはただ陽だまりの中で、笑っていて欲しかったんだ……。
はぁ…はぁ…(思いのたけを叫びきり方を大きく上下させながら呼吸を整えようとする)

…別にこれといったことを察していたわけではありません。
ただ深く考えないようにしていただけで。
勘違いしないようにそう思おうとしていただけで。
いえ、いいえ。本当に悪人がいるのならば私の方なのです。
生娘みたいにいつまでもいつまでも温かい現状を維持しようとして。
思いを口にすることも、あなたから思いを聞くこともできず。
自分の思い込みで何とも思われていないと思い込み自分を卑下して。
挙句の果てにはこのように当たり散らして…
私はただあなたの特別になりたかった…あなたの隣でともに笑い歩きたかった。
…それは違う。
オマエには何も、何一つの非も有りはしねェんだ。
「特別」と言うなら、きっと出会った最初からオマエは俺の「特別」なんだ。
ただ、それを認めるべきじゃないと思った。
認める事が、怖かった。
俺は人間じゃない。悪霊だ。
人間の魂を貪り食う性質を持っている。
必ずオマエを不幸にすると……。

……俺はオマエが好きだよ、ハンナ。
主を持って、恋人が出来た今になっても変わらない。
確かにオマエを、愛してる。
(彼女の髪に手を伸ばし、宝物に触れるような手付きでそっと撫でようと)
それがどうしたというのですか。
貴方が悪霊かどうかなど関係ありません。
私は「貴方」だからこそ特別でありたいと思ったんです。
貴方がそう思ってくれていることを私はとてもうれしく思います。
不幸がやってくるというのなら上等です、そんなもの打ち壊して見せましょう。
だから、何も心配しないでください。

…私も、クウハさんあなたが好きです。
確かにあなたを愛しています。
間違いなく心の底から。
(のばされた手を今度は拒絶せず受け入れる。そして優しく抱きしめ返す)
そうか……。オマエは本当に強いな……。
(彼女の言葉と抱擁を受け、何かを諦めるように瞳を閉じて息を吐く。
自分にはない暖かな体温に今更ながら気が緩み、体から力が抜けていく。
それと同時に湧き上がる、暴虐的で悍ましい欲求を理性でかろうじて捩じ伏せて)

…怖くねェのか。
俺はオマエを喰い殺したいと思ってんだぞ。
愛されれば愛される程、愛すれば愛する程、この欲求は強くなる。
いつまで堪えていられるか……。
怖い?
何を言っているんですか。
そんな簡単に私が食べられるとでも?
さっきも言ったじゃないですか。私はあなたが思っているような弱い女ではありませんよ。
そんなことをしようとするなら、逆にねじ伏せて差し上げますよ。
(冗談めかして笑いながら。彼の不安を取り除けるように。)
……違いねェな。
(光景を想像し、穏やかに苦笑する)

オマエを護ろうとする余り、つい見くびり過ぎちまってたようだ。
そもそも、オマエが俺を愛してくれるとはまるで想像してもいなかったが……。
……有難うな。
オマエの隣になら、俺も安心していられるよ。
……いやあ、しかしどうすっか。
幸い俺の恋人は寛容なんで、前にオマエの事をチラッと離した時に「二股三股かけようが許す」と言ってくれちゃあいるんだが。
愛した相手に自分だけを見てもらえねェってのは人間には酷……いや、オマエに対してこれは侮辱か。
なぁ、オマエはどうしたい?
それはこちらのセリフですよ。
私こそ愛されているとは思ってもいませんでした。
やはり私は鈍いのかもしれませんね。
此方こそ、あなたの隣ならばどこまででも共に。
ふむ…私は構いませんよ。
私は貴方の気持ちを制限したくありませんし。貴方が私を思ってくれていることも知れました。
それに、あなたが選んだ人ならば悪い人ではないのでしょう?であれば何の問題もありません。
……やれやれ、本当に出来た女だな。
俺の方が情けなくなってくる。
そんじゃあ、改めて……。

――我が麗しのマイレディ。俺の恋人になってくれるか?
……有難うな。
何処までだって一緒に行こうぜ。
魂が尽きるまで、いつまでも。

(晴れやかに笑い、愛しい姫の頬に口付ける)

(空は青く青く澄み渡る。
各々の心模様など知らぬまま。
それはもう、清々しい程に)

(――それはもう、愛おしい程に)

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