「◯月×日、指定した廃墟に来い。
他言無用。必ず一人でだ。
さもなければ……わかるな？」

ある日突然送り付けられた、差出人不明の脅迫状に従い向かった廃墟で
彼は身の毛もよだつホラー&サスペンスに……！

きっと、巻き込まれない。

【お誘いした方とのRPスレッドです】

まあ、過去がどうあれ今が平穏ならいいんじゃねェの。
自棄で身売りとかしてなきゃ……うん。

( 斉 賀 京 司 は、 目 を 逸 ら し た ！)

オマエ………。

いや、聞いて。それなりに理由は付けてやってるから

ふむ。どういう理由なんだ？

一番の理由は確かに自傷の一種だが
黒●い●話●は●夜●の●街●が●詳●し●い●からね
良くない金貸し、それと繋がっている身請け屋
そんなのは掃いて棄てるほどいるが、たまにサヨナキドリへちょっかい掛けられてな。

ああ、情報収集か。
旦那の店に手ェ出すとは、命知らずもいたもんだ。

僕くらい特徴が少ないと、噂になってもどうとでもなるからな。

見た目の要素としちゃ、似たようなのは何処にでもいるしなあ。
それにしても危なっかしいな。
死にたがりのやる事だし、別に止めねェけど。

そうして置いてくれると助かるよ

変態共のクソ性癖に付き合わされて、気ィ変になりそうで心配ではあるが、無理に止めたところで、どうにかなるもんでもないしなァ。
俺も暴れんのやめろって言われてもやめる気ねーし。

そこまでの人はいないよ。僕、高いから。
確かな情報持ってない人は切るし

金持ち程エグい要求してくるイメージだったが、そうでもないのか……。
自棄の割に健康的？なんだな。

金の高さは保証、サービスの高さの証拠ではあるが。
故に歪んだ欲求を叶えるには破格となるが
そこまでの金を持ってる奴は一握りだから

それで言うと、僕の高さは『そこそこ容姿の良い男に良いようにされたい』とか
『可愛げのある男をアクセサリー感覚で連れたい』
あたりがメイン客層なんだよな
だから女性客も多いけれど、ノンケ寄り男性客の方が多いかな？
『ちょっといびつだけれど、そんな下手なことはしたいない、出来ない』人向け。

あー……なんとなく想像ついた。
しっかし、よくそんな面倒臭いことしてんな……。

多少面倒でも客と小子内サービスは選らばないとね
商人に止められてはつまらない

自傷ごっこも派手にやると止められるか。
過保護だよなァ。
俺もオマエさんが女だったら「俺にしとけ」って言ってるだろうが。

女じゃなきゃあ、遊んでくれない？……なんてな

男と寝たことなんてないからなァ……。
添い寝ぐらいならしてやれるが。

おと…………………

ふっ…、ははっははは！！(腹を抱え笑い)

いや、何笑ってんだよ。
俺そんなに変なこと言ったか？？

(一通り笑って満足したのか、そのまま地面にドカッと座る)
あーぁー、こんなに笑ったの久しぶりだ。
変に真面目な悪霊だな、きみ。あんな戯れ言、軽く流してしまえば良いのに

いや、まあ……。
(自分も地面に腰を下ろして)

別に流しても良かったが、折角縁を結んだんだ。
そのまま放って置いて何かあっても目覚めが悪い。
してやれる事があるならしてやりたいだろ。
悪霊にだって、多少情ってもんがあんだよ。

そう言われてもね……君にお願いしたかったことはもうして貰っているんだよな

そうなのか？
特に何もした覚えがないんだが……。

この先の世界でも商人の傍にいてくれるんだろう？
……だから、もう良いよ。

……無欲な奴め。
(手を伸ばして頭を撫でようと)

たまに遊んでくれたら良いから、僕とは

たまに、でいいのか？
人間の生は短いんだ。
我儘言える内に言っといた方がいいぜ。

うん、良い。
どうせ僕のこの先は余暇なんだから、思いついた時で良い。

なら、何か思いついたら言うといい。
俺に出来ることはそれ程多くはないだろうが、叶えられることなら叶えるさ。

楽しみにしてるよ
(よいしよ、と立ち上がり)話はこんなもんかい？

特に聞き出したいことがあるわけじゃなかったしな。
帰るか。

次は甘いものでも供えておくれ

おう、わかった。希望はあるか？

ホールケーキ

……まさかとは思うが、一人で食うのか？

うん(うん)

すげぇな……。
ケーキは俺も好きだが、ホールは流石に……。
人って見かけによらねェなァ。

そう？ヨタカと真砂もこれくらい食べるよ

えぇ……。

甘いものが主食でも良いから

偏食が過ぎる。栄養失調で死ぬぞ？
死にたがりだから別にいいのか……。
案外オマエ抜けてんのな。

そうかな

どことなく心配にはなる。
一人で帰れるか？
…っていうのはガキ扱いし過ぎだな……。

流石に帰れるさ、見くびるなよ。
それじゃあ、ね

おう。じゃあな。
(去る姿を見送ろうと)

(後ろを向きつつ、手を振りながら出て行く)
(森に出れば待っていたカラス達をお供に帰りゆく)