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シキアの樹
(きょとり。完成した団子をつまみながら問う彼の意を図りかねて。
ごくごく不思議そうに瞬いた)
? 食べる、けど……わぁ。
(ふいに頭上から降り下りる声。
意識を向けようとした刹那、ふわりと軽やかな衝撃が首元へ。
聞き覚えのあるソプラノと藤の香に、知り合いだと中りをつけて、)
――八千夜?
ええと、お月見用のお団子、作ってたんだ。
八千夜は、お散歩?
(今は夜。いつも遊ぶ子ども達は寝に入る時間らしいけれど。
夜に休むと言う習慣があまり根付いていなくて、そんな問い掛けを口にした)
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お空にはまぁるいお月様。
ちらほらと千切れた雲の間から差し込む光は明るく。
灯り要らずの今宵は、異界の行事に曰く「お月見日和」
シキアの下では、小さな合唱団がちろりろと鳴いていて。
涼やかな秋の夜を彩っていた。