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シキアの樹
(明るい月夜。昼の様にとはいかずとも、少し先までなら見通せる薄闇の中。
いつもの大樹の下に、静かにうごめく影一つ。
大樹に背を預け、寄りかかるようにして両の足を伸ばし。
すっかりくつろいだ様子で、何やら手元を動かしている)
(こねこね、こねこね。――だぶん、お団子というものだ。
材料は、シキアの根元の土それそのものであるけれど)
(こねこね、こねこね。手のひら大のお団子がひとつ、ふたつ。作られては重なっていく。
土肌の青年は、どうにも作業に熱心なご様子だ)
いつもの大樹の下に、静かにうごめく影一つ。
大樹に背を預け、寄りかかるようにして両の足を伸ばし。
すっかりくつろいだ様子で、何やら手元を動かしている)
(こねこね、こねこね。――だぶん、お団子というものだ。
材料は、シキアの根元の土それそのものであるけれど)
(こねこね、こねこね。手のひら大のお団子がひとつ、ふたつ。作られては重なっていく。
土肌の青年は、どうにも作業に熱心なご様子だ)
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お空にはまぁるいお月様。
ちらほらと千切れた雲の間から差し込む光は明るく。
灯り要らずの今宵は、異界の行事に曰く「お月見日和」
シキアの下では、小さな合唱団がちろりろと鳴いていて。
涼やかな秋の夜を彩っていた。