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シキアの樹

pleine lune【RP】

吹き荒ぶ砂漠地帯

幾千にも及ぶ木々たちが聳え立ち、見る者を圧倒させる

此処は空を制する者、太陽の民が住む砂の森

日は沈み、空に広がるのは星の群生

その下で行われる密かなお月見

高く背伸びした木の上には影が2つ

太い枝にラグを広げて、ランタンを灯して

今宵、一つ二つ、昔話に花を咲かせよう


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
プティピエ&サイードの1:1RP
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はいはい、善処しますよー。

(耳に痛い言葉には適当な返事を、深い溜め息には聞こえぬ振りをして。都合の良い事しか拾えないと主張するかの様にぴたりと翼を畳んだ)

ふふ、じゃあ背後には気を付ける事ね?もしかしてが、あるじゃない。

(彼の思いも知らずに。そう話しながらも忙しなく動く。くるりくるり、右足を軸に幾度か回転したり楽しそうに。声色は鮮やかに、明るく)

(くるくるり、とん、)

(けれど途端に踊るのを止めた)

――ねえ、サイ。

(視線は外さずに男を射る様、こっちを見ろと言わんばかりに。何故逸らすんだと、何処か疑問を孕んだ視線だ)

もし、私がサイの羽を1本獲れたらさ、
その時は、私にご褒美を頂戴。

(彼が笑わなくなったのは何時頃だろうと、ぼんやり過去を掘り返す。いつもみたいに聞けばいいのに、聞けない。もどかしくて、また笑ってほしいと思うのは自分の我儘なのだろう。懐かしいあの頃はいつだって輝かしい思い出だった)

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