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Migrateur

《第2章》せせらぎ

レガド・イルシオン某所、木漏れ日揺れる緑の中。
幻想種の老夫婦が営むちいさなちいさな喫茶店。
其処は街からすこし離れた木々の中にひっそりと扉を構えている。

落ちる水の音をたよりにやってきた『おきゃくさま』。
ヒトも、動物も。此処ではみいんな、おもわず笑顔になってしまうんですって!

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おきゃくさま:ポシェティケト
https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3p001802

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(『まあ、まあ。とっても、おどろいたわ。
  あのときの鹿さんが、おともだちを連れて、また来てくれるだなんて。
  ふふ、どうぞおいでなさいな、主人もきっと喜ぶわ』)

(しわしわの顔をくしゃくしゃにして微笑む老婦人が、ふたりを手招く)
(やわらかな声。やさしい言の葉に、先に緊張がほぐれたのは雲雀のほうだった)

……ポシェ、ポシェ。
だいじょうぶだよ。おばあさん、ポシェがきてくれてうれしいって!

(なんて。鹿の顔を覗き込み乍ら、心配ないさと軽く繋いだ手を引いた)
(おまねきにあずかろう、なんて促し乍ら)

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