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Migrateur

《第2章》せせらぎ

レガド・イルシオン某所、木漏れ日揺れる緑の中。
幻想種の老夫婦が営むちいさなちいさな喫茶店。
其処は街からすこし離れた木々の中にひっそりと扉を構えている。

落ちる水の音をたよりにやってきた『おきゃくさま』。
ヒトも、動物も。此処ではみいんな、おもわず笑顔になってしまうんですって!

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おきゃくさま:ポシェティケト
https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3p001802

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もちろん!僕もとっても嬉しいよ。
ね、僕にはお水のおとが聞こえるんだ。
ポシェ、それってきっと、

(『とうちゃく』なんじゃないかしら!)
(輝く瞳が、喜色に染まるかんばせが、こくこくと頷くならば)
(すこしだけ歩調を早めて、枝葉のトンネルを潜って、其れから)

――――わあ!

(木々のさかいめ。ひらけたその先)
(せせらぎ、こもれび。頬を撫でる涼やかな風が、心地良かった)
(ちいさな滝、川のほとりにちょこんと建つ東屋をみとめれば)
(あそこ?と。飛び出さんばかりの足をぐっとこらえつつ、雲雀は問うた)

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