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Migrateur

《第2章》せせらぎ

レガド・イルシオン某所、木漏れ日揺れる緑の中。
幻想種の老夫婦が営むちいさなちいさな喫茶店。
其処は街からすこし離れた木々の中にひっそりと扉を構えている。

落ちる水の音をたよりにやってきた『おきゃくさま』。
ヒトも、動物も。此処ではみいんな、おもわず笑顔になってしまうんですって!

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おきゃくさま:ポシェティケト
https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3p001802

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鹿さんは、数えているうちに元気に飛び跳ねだしてしまうでしょう?
だから、眠りにつくときよりも。
起きているときに、こうして一緒に遊ぶのがいいな!

(それじゃあだめかい、なんて。いたずらっぽく目を細め)

あはは!たしかに。
『まっくらやみ』にひとりぼっちだったら、さすがの僕でもちょっぴり不安かも。
でもでも、今日はポシェがいてくれているってわかっていたし。
木々も、小鳥も、僕が彼らをいじめたりしなければ、みんな歓迎してくれるから。
知らない森でも、ぜんぜんへっちゃら!

(かぽかぽ、ちょこちょこ)
(すこしだけおてんばな足踏みを見れば、ちいさな冒険者もまた、ふふふ!と)

いいなあ、僕はきみみたいにすてきな蹄がないから。
森を歩く時は、ほら、こんなふうに!

(いつもより、すこうし丈夫な靴底の)
(歩き慣れたブーツ、片足を掲げて見せ乍ら)
(さしのべたてのひら、ましろい彼女が首を傾いだのも束の間)
(ぎゅうっとしっかり握り返されたなら、其の笑みを更に深めるのだった)

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