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Migrateur
そうそう……初めてにしては、とっても上手い。よお出来てる。
(自分の花冠を膝に置いて、賞賛の拍手を、満面の笑みで)
(編み上がった花冠。所どころ…緩い所があったり拙い部分が見えて)
(それでも、気持ちのこもった可愛らしい立派な花冠)
ここで貰わんかったら、罰あたる。
それに、うちの為に作ってくれた花冠やのに、ほんに…嬉しいんよ。
秋の「たからもの」…何やろ?落ち葉の下にある…あれやろか?
そやね…お散歩、二人でゆっくり秋道を散歩したいねぇ。
(その「たからもの」が何なのか、想像はつくけれど、知らないふりをして)
(彼女の世界を見る目線が…少しだけ羨ましい。子供だからではなく、彼女だから見える色がきっとある)
ん、お買い物もしたい…うちもお洋服、着てみたいし。
お着物以外も、せっかくやから。一緒に見てくれる?
……ん?
(「お化粧」の言葉に、思わぬ可愛らしい反応)
(まだ早いかと思ったけれど、言うてみるもんや…なんて、続けて話すと)
ええよ、おなごはいつやって、綺麗になりたいもんや。
サティは、お化粧せんでも可愛らしいから、もっと可愛らしなってしまう。
(うち、心配やわ……なんて、冗談を言いながら。)
(出来上がった花冠を、小さな翠の女の子の頭にのせようとして)
さ、うちも出来上がり、や。
(自分の花冠を膝に置いて、賞賛の拍手を、満面の笑みで)
(編み上がった花冠。所どころ…緩い所があったり拙い部分が見えて)
(それでも、気持ちのこもった可愛らしい立派な花冠)
ここで貰わんかったら、罰あたる。
それに、うちの為に作ってくれた花冠やのに、ほんに…嬉しいんよ。
秋の「たからもの」…何やろ?落ち葉の下にある…あれやろか?
そやね…お散歩、二人でゆっくり秋道を散歩したいねぇ。
(その「たからもの」が何なのか、想像はつくけれど、知らないふりをして)
(彼女の世界を見る目線が…少しだけ羨ましい。子供だからではなく、彼女だから見える色がきっとある)
ん、お買い物もしたい…うちもお洋服、着てみたいし。
お着物以外も、せっかくやから。一緒に見てくれる?
……ん?
(「お化粧」の言葉に、思わぬ可愛らしい反応)
(まだ早いかと思ったけれど、言うてみるもんや…なんて、続けて話すと)
ええよ、おなごはいつやって、綺麗になりたいもんや。
サティは、お化粧せんでも可愛らしいから、もっと可愛らしなってしまう。
(うち、心配やわ……なんて、冗談を言いながら。)
(出来上がった花冠を、小さな翠の女の子の頭にのせようとして)
さ、うちも出来上がり、や。
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嘗ては人々の憩いの場所だったのだろう。
石造りの朽ちた東屋には時期を迎えた蔓薔薇が咲き綻んでいる。
生い茂る木々から零れ落ちる陽のひかりを受け乍ら。
ちいさな冒険者は目を細め、待ち人の姿を思い描いていた。
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おきゃくさま:蜻蛉
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