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Migrateur
こうかな、えっと…………あ、わかった!こうだ!
(少しの手助け。しばらくして、コツをつかめたのか順調な様子で編み進め)
(やがて編みあがった花冠を、彼女の目前に掲げて見せた)
(もらってくれる?なんて、はにかみ混じり)
秋はねえ、色付く木々の下に隠れた『たからもの』を探したり。
風に乗ってくるにおいから、花のありかを辿ったり。
涼しい風がふきはじめたら、すこし遠くへおさんぽするのもいいね!
(元いた世界でも、そうして日々に『たのしみ』と『とくべつ』を見つけてきたのだと微笑んで)
(新しい装いを、なんて彼女が囁くならば。ぱあ、と頬を喜色に染めて)
ほんと?うれしい!
僕、ひとりで仕立て屋さんにいくのはまだちょっぴりはずかしいんだ。
いっしょにお買い物に出かけるのも、きっととってもたのしいよ!
(おけしょう)
(ぴくりと尖った耳の先が跳ねる)
(『きょうみがあります!』なんて。恥ずかしくてとてもじゃないけれど、言えなかったこと)
…………いっ、
(いいの?と。ぽそぽそ、内緒話のように)
(少しの手助け。しばらくして、コツをつかめたのか順調な様子で編み進め)
(やがて編みあがった花冠を、彼女の目前に掲げて見せた)
(もらってくれる?なんて、はにかみ混じり)
秋はねえ、色付く木々の下に隠れた『たからもの』を探したり。
風に乗ってくるにおいから、花のありかを辿ったり。
涼しい風がふきはじめたら、すこし遠くへおさんぽするのもいいね!
(元いた世界でも、そうして日々に『たのしみ』と『とくべつ』を見つけてきたのだと微笑んで)
(新しい装いを、なんて彼女が囁くならば。ぱあ、と頬を喜色に染めて)
ほんと?うれしい!
僕、ひとりで仕立て屋さんにいくのはまだちょっぴりはずかしいんだ。
いっしょにお買い物に出かけるのも、きっととってもたのしいよ!
(おけしょう)
(ぴくりと尖った耳の先が跳ねる)
(『きょうみがあります!』なんて。恥ずかしくてとてもじゃないけれど、言えなかったこと)
…………いっ、
(いいの?と。ぽそぽそ、内緒話のように)
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嘗ては人々の憩いの場所だったのだろう。
石造りの朽ちた東屋には時期を迎えた蔓薔薇が咲き綻んでいる。
生い茂る木々から零れ落ちる陽のひかりを受け乍ら。
ちいさな冒険者は目を細め、待ち人の姿を思い描いていた。
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おきゃくさま:蜻蛉
https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3p002599