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Migrateur

《第1章》こもれび

レガド・イルシオン某所、町外れの小高い丘の上。
嘗ては人々の憩いの場所だったのだろう。
石造りの朽ちた東屋には時期を迎えた蔓薔薇が咲き綻んでいる。

生い茂る木々から零れ落ちる陽のひかりを受け乍ら。
ちいさな冒険者は目を細め、待ち人の姿を思い描いていた。

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おきゃくさま:蜻蛉
https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3p002599

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ふふふ、慣れないものを着ると疲れるっていうものね。
夏ごろに着る――ユカタっていうお着物だっけ。
あれも涼しげでとってもすてきだ。この世界にも着る文化があるんだって!

(ネオ・フロンティアからの公のお誘い。もう聞いた?なんて、楽しげに)
(クロワッサンのバターの香りに、アップルパイの甘酸っぱさ。からっぽのお腹をしあわせで満たしたなら、ごちそうさま、と両手を合わせて)

そうなの!
僕のいたせかいにもね、幻想種に似た……エルフっていう妖精族がいて。
彼らはひとより永い時を生きるんだ。
僕の耳は、彼らに祝福をもらったから尖っているんだよ。

(だから、純粋な妖精族という訳では無いのだと笑って)

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