ギルドスレッド
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Migrateur
(手紙に記した手作りの地図は、彼女に伝わっただろうか?)
(否否、我ながらあの地図は上出来だった。何なら彼女が目印に『寄り道』したくなってしまう位丁寧に描いたつもり)
(嗚呼、それより!彼女は此の場所を気に入ってくれるかしら?)
(自分の見つけたとっておきの場所のひとつ。でもでも、彼女はおとなのおんなのひとだから。ひみつきちなんて子どもっぽい、なんてがっかりしてしまわないかしら?)
(そわそわ、そわそわ。待ち合わせの時間には、まだ少し早い)
(石を切り崩したベンチに腰掛け乍ら、ちいさな冒険者はきょろきょろと忙しなく視線を彷徨わせていた)
(否否、我ながらあの地図は上出来だった。何なら彼女が目印に『寄り道』したくなってしまう位丁寧に描いたつもり)
(嗚呼、それより!彼女は此の場所を気に入ってくれるかしら?)
(自分の見つけたとっておきの場所のひとつ。でもでも、彼女はおとなのおんなのひとだから。ひみつきちなんて子どもっぽい、なんてがっかりしてしまわないかしら?)
(そわそわ、そわそわ。待ち合わせの時間には、まだ少し早い)
(石を切り崩したベンチに腰掛け乍ら、ちいさな冒険者はきょろきょろと忙しなく視線を彷徨わせていた)
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嘗ては人々の憩いの場所だったのだろう。
石造りの朽ちた東屋には時期を迎えた蔓薔薇が咲き綻んでいる。
生い茂る木々から零れ落ちる陽のひかりを受け乍ら。
ちいさな冒険者は目を細め、待ち人の姿を思い描いていた。
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おきゃくさま:蜻蛉
https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3p002599