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ギルドスレッド

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路地裏のねこだまり

【二周年記念SS】色彩

二周年記念SSです。
ゲスト:エンヴィ=グレノール (p3p000051)さん
*事前にご本人に内容をお見せして、掲載許可を頂いております。

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目が覚めて、身支度を整え、朝のお祈りをする。
お祈りが終わる頃、何処からともなく集まってきた猫たちに餌を与え、
ざっと健康状態を確認する。

私と、猫たちの静かな朝の始まり。

…そこに
「おはよう。クラリーチェさん。今日も良い朝ね」
私よりも少し高い…柔らかな声が加わるようになったのはいつからだろう?

「おはようございます。エンヴィさん。爽やかな朝ですね」

飾り気のない食堂に、季節の花が飾られるようになったのは。
固いパンとスープだけの簡素な食事ではなく、彩りに気を遣うようになったのは。
猫たちが『このひとはかぞく』と言わんばかりにその姿を後追いするようになったのは。

…いつからだろう?

「では、暫くの間この子たちをお願いします。夕刻には戻ってまいります」
「分かったわ。…あ、あの」
「承知しております。この前お話ししていたお店で、フルーツタルトを買ってきましょう」

誰かと過ごす時間は、いつぶりだろう。
出会いは偶然。
召喚された彼女の棲家を提供したのが、きっかけ。

季節が巡る。
共に過ごす時間が増え、お互いの考えていることも少しずつ分かるようになってきた。

ならば。
彼女を友と呼びたいと思う私の気持ちに、彼女は気づいてくれているだろうか?

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